INTERVIEW No.852
かんばらオート
代表 神原 敦也 さん(54)
販売、整備、トラブルにも対応
車の整備、修理、車検、販売(新車・中古車)、買取、保険など、車に関する一連の業務を行なっています。国内外の全メーカー、全車種が対象です。
車のトラブルなど「困った」という連絡があったときは〝出動〟。搬送が必要な場合は、自社で保有しているレッカー車で駆け付けます。
この数十年で、飲酒運転に対する厳罰化をはじめとする法が変わり、車の安全性能が上がり、ドライバーの意識が大きく変わったように思います。おかげで悲しい出動件数は減りました。現在、整備士2人体制で、かゆいところに手が届くようなサービスを目標に、地域に密着しています。
建設業から自動車業へ、挑戦
福山市内の建設会社に5年間勤務した後、自動車業界に転職しました。整備士の資格を取得して経験を積み、2011年に「かんばらオート」としてこの土地に看板を掲げ、新しい時代の車に対応した設備を整え、ゼロからの気持ちでスタートを切りました。
創業当初は、三菱のディーラーをしていたため、ショールームには三菱の車がずらりと並んでいました。現在の取扱い車種は全メーカーが対象です。また、事務所の一部をタイヤの保管庫として、夏用と冬用タイヤをそれぞれのオフシーズンにお預かりすることで、お客様に喜ばれています。さらに今後も、お客様のニーズに合ったサービスを提供するため、人材確保と育成への取り組みが課題となっています。
地域密着の活動を通して
車屋は横のつながりが強い業界です。私も広島県自動車整備振興会 福山西支部の理事を務め、松永整備会でも活動し、集まって車の情報、車以外の情報も交換しています。オイルに関しては広島東ZARENクラブの副会長をしています。車にとってエンジンとオイルは、心臓と血液ですからね、環境性能や燃費の良いオイルにこだわっています。これはエンジンの抜けがいいですよ。
また、仕事と直接関係はありませんが、土日は中学生の軟式野球チーム「至誠クラブ」のコーチをしています。地元の消防団「神村分団」にも所属しています。
さらに、近所の方たちとグループで保護犬猫活動をしており、お客様の協力を得て空き缶を集め、その収益を避妊去勢手術、治療・検査費用の一部に充てています。自宅で預かることもあり、一男三女の協力が長年の心の支えになってくれました。店頭で「看板猫はいないの?」と何度か尋ねられ、そのたびに検討しましたが、色々なお客様に配慮して置いていません。ただ、ネコがいるようなお店、例えば猫カフェを、かんばらオートの別事業、別店舗で立ち上げたいという願望は抱いています。
こうした地域のつながりを大事に、地元の車屋同志が腕を磨きながら仲良く共存していけたらというのが願いです。
■ PROFILE
1970年生まれ。福山市出身。建設業をへて自動車業へ転身。2011年に「かんばらオート」の屋号を掲げてスタート。地元業界を牽引しながら、地域密着の活動も行う。
■ SHOP DATA
かんばらオート
広島県福山市神村町5213-1
TEL:084-933-4805
https://www.seibi-pro.com/shop/10042.html