INTERVIEWEE
春日公民館/木下 洋二館長
春日町浦上地区に鎮座する浦上八幡神社の秋季例大祭で、地域を練り歩く神輿。それが千歳楽です。
布団を重ねて作った屋根の上に太鼓が置かれているもので、総重量は350kg超。40〜50人の男衆が交代しながら担ぎ上げ、約7kmを半日かけて歩きます。
【浦上八幡神社前で出発前の様子】
地域によって布団太鼓、チョーサイなどと呼ばれる、この千歳楽は、明治末期から大正初期頃に始まり、青年団が担いで活気付けてきました。
【左は昭和34年(1959年)頃、右は昭和35年(1960年)頃に撮影された千歳楽】
しかし、1964年の東京五輪開催頃から衰退。長く途絶えていたものを、2007年、有志で立ち上げた委員会が甦らせました。
【寄付されたヒノキを伐り出し、復活委員会メンバーらで力を合わせて千歳楽を再現】
人口減により担ぐ者も少なくなりましたが、百歳どころか “千歳” まで “楽” しんでもらいたい。そんな想いを込めて後世へ継承していきたいです。
春日池は江戸時代初期に造られた溜め池で、駅家町の服部大池、瀬戸町の瀬戸池と並ぶ福山藩の三大大池のひとつです。広さ8万3000㎡の池の周りに公園が完成したのは1986年。約10億円の予算を掛け、5年掛かりで造られました。
朱塗りの「浦島橋」や、世羅町出身の彫刻家・杭谷一東さんが手掛けた大理石の巨大なモニュメント「太陽の滴」をはじめ、桜並木が続く「桜の丘」、63種3000本のバラを鑑賞できる「花の広場」160種50000株のショウブが咲き誇る「しょうぶ園」など、園内はフォトスポットの宝庫です。たくさんの人が四季折々の景色とともに遠足やピクニックなどを楽しんでいます。
健康づくりのためのウォーキングをする人も多く、毎朝6時からラジオ体操をしている人たちもいるんですよ。また春日小学校の児童にとっては冬のマラソン大会のコースでもあります。
私も自然を楽しみながら、園内をよく1時間ほど歩きます。
特に6月初旬の、一面薄紫に染まった「しょうぶ園」を歩ける季節がお気に入りです。
※春日池公園の写真はすべて古谷輝昭さんの提供
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