【合同会社シェアード・プラス/長谷川 美恵子】ー 居宅介護拠点、グループホーム設立ー 社労士が築く安心の居場所

INTERVIEWEE
合同会社シェアード・プラス
代表役員 長谷川 美恵子さん

社会保険労務士の目線

福山市内で居宅介護事業所とグループホームを運営する「ケアサポートローズ」。設立したのは、合同会社シェアード・プラス代表社員の長谷川さんだ。
長谷川さんは企業勤めの中で人事や経理を担当した際、自ら必要性を感じて平成2年に社会保険労務士の資格を取得。以後、知識と経験を活かして働き、平成21年に退職した際に「長谷川シェアード・サポート事務所」を設立。一昨年、障害福祉サービスの提供に乗り出すにあたって、合同会社も立ち上げた。「企業では、障がいのある人に接することが多く、個人的にもずっと頼ってくれました。その人たちが年齢を重ねて、親御さんが世話をすることが難しくなるケースが増え、じゃあ、私がやるしかない!と考えました」と振り返る。

家庭的な環境で自立をサポート

障がいを持つ人の自立を支援する、居宅介護事業のエリアは福山市全域。新市町から利用者がいる地域へ出向き、食事準備や洗濯、入浴、買い物といった介護を行う。今夏からは、大通りから一歩入った庭付きの広い住宅をリフォームしてグループホームも開設し、定員5人で運営を始めた。「我が家のようにゆったりと過ごしてほしい」と話す。実家の仕出し屋から調理人を招き、利用者の目の前で夕食を調理。味や盛り付けに配慮し、家庭的な食卓の雰囲気を演出している。
さらに、グループホームに入ることで家が空くことへのアドバイスも行うなど、居宅介護に入る前段階から寄り添う。「商売をする家で育ったせいか、母親から、自分のことよりお客さんのことを大事にしなさい、と言われて大きくなりました。利用者さんやご家族にとって、身内が増えたようだ、と頼ってもらえるのが、嬉しいです」。頼ってくれる人の手を取るのが当たり前、という環境だったという。

暮らす、働く、トータルな視野で

社労士になり35年。成年後見人の資格も持ち、相談にも乗る多忙な日々。朝は6時前から活動し、帰宅は夜9時を過ぎる日々が続くが、「障がいのある方が、年を重ねるほど、一緒に過ごしてくれる人が必要だと感じています。立ち止まっていられません」と力を込める。「私たちのような居宅介護やグループホームの存在をもっと知ってもらうことも大事ですね」とも語る。ハードワークだが、原動力となっているのが、日創研の学びや会員同士のコミュニケーション、週1回のサウナによるリフレッシュだという。
既に2つめのグループホームも町内に確保しており、将来的には、3軒体制に整える方針。さらに作業所の開設も視野に入れ、「暮らす場所から働く場所までトータルで提供することを目標にしています」と将来像を語っている。

INTERVIEWEE DATA
合同会社シェアード・プラス
福山市新市町新市300-1
TEL:0847-54-2445

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