【福山名代 鰻の三谷/花﨑 淳子】ー 働かせてもらえる喜びを胸にー 広島初「鰻の三谷」で感動を

INTERVIEWEE
福山名代 鰻の三谷(うなぎのみたに)
スタッフ 花﨑 淳子 さん

「鰻の三谷」開店、COROでも接客

 11月8日にオープンした鰻の三谷は、全国で7店舗目になり、県内では初。神辺駅前と笠岡市で焙煎屋COROを運営する(有)フレスコが、社長同士が知り合いという縁もあり実現した。
 ホールを担当する花﨑さんは、4年前にCOROへスタッフとして入社。珈琲豆、ロールケーキ、プリンが有名なこの店で販売にあたってきた。鰻の三谷開店にあたり、週のうち何度か、COROの緑色のエプロンを、えんじ色の和風ユニフォームに着替えて応援に入り、両店で接客にあたっている。これまでCOROで、うねめのたまごや、国産小麦を使った添加物不使用のプリンなどを、安心安全に自信を持って販売しており「鰻の三谷は同じオーナーの店ですから、社長もよく考えられてこの出店をされたと私なりに思い、安心してお客様におすすめしているところです」。レジもキッチンもCOROと鰻の三谷では違うようだが、そこは「若人にまざって学んでいます。新しいことに挑戦できるのが嬉しいです」。マスク越しでも笑顔が思い浮かぶような、弾むような声音で語ってくれた。

秘伝のタレ、外はパリッ、中はふわっ

 鰻の三谷は、きれいな水で餌にこだわって育てた日本鰻を使用し、外はパリっと中はふんわりとした焼き上げが特徴。あっさりめの秘伝のタレが旨味を引き立てる。鰻好きはもちろん、そうでもないという人をも唸らせるという。「うちの息子はあんまり鰻を美味しいと言ったことないのですが〝いや、うまいわ!〟と自分でも驚きながら食べていました」。お客様の反応も予想以上によく「〝今まで食べた中で一番おいしい〟と言ってくださる人もおられました。鰻って食べた後はしばらくいいわ、っていう物だと思っていましたが〝すぐまた来たい〟と言われることもあります」。
 うな重御膳が半尾2千円というお値打ち感や、白焼き御膳、ひつまぶし御膳等のバリエーションもあり、既にリピーターを獲得。さらに簡易裁判所や県の合同庁舎のすぐ近くという土地柄もあり、テイクアウトが非常に好調だ。年内は12月30日まで営業。「お客様の力になりたいと張り切っています」。

打ち込むものがある幸せを感じて

 これまでにデパートやコーヒー専門店に長年勤めた経験を持つ花﨑さんは「人生って面白いなとふと思うんです。いらっしゃいませ一つでも、デパートと販売店、飲食店でも和か洋かで声の出し方が違うので。色々な経験をさせてもらえて、接客や販売の世界も奥深いことがわかりました」と感慨深い。
 オフには週に10冊の読書、洋裁、絵を描くなどしていたが、どれも家での忙しさと老眼で進まなくなったとか。だが「年齢は内緒なんですが、この年齢で使ってもらって元気で働ける。健康第一で一生懸命打ち込むものがあることに感謝しています」と明るく応じている。

INTERVIEWEE DATA
福山名代 鰻の三谷(うなぎのみたに)
福山市若松町10-7若松ビル1階
TEL:084-924-3733

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