【株式会社MSERRNT/丹下 工】ー まちづくりモデルを丹下兄弟でー 神石高原から日本を変える挑戦

INTERVIEWEE
株式会社 MSERRNT(マサーント)
取締役 広島支店長 丹下 工 さん(50)

丹下ブラザーズのライフワーク

 神石高原町の星居山の麓に生まれた兄弟が、同町を政府の地方交付税に頼らず自立する、日本初の地域モデルケースにしたいと「神石高原プロジェクト」に乗り出した。
 兄は、かき小屋福山港店、元町フルーツ神辺店といった飲食事業を展開する福山うみしま観光の代表取締役、丹下工さん。2つ違いの弟は、プロジェクトを実施する会社・マサーント(本社:東京都港区)とSHIFT(同)代表取締役の丹下大さん。昨年、同町初の名誉町民にもなった。地元に拠点を持つ工さんが、マサーント広島支店長として現地で舵を取る。現在、2桁を超えるプロジェクトが、スピーディに同時進行中。「兄弟で、かつてないほど熱く語り合っています」。

「奇跡の町」を全国モデルに

 今夏、道の駅さんわ182ステーションでレンタルキャンピングカーサービスをスタートし、ガソリンスタンドの事業継承による運営、油木高校ビジネス科の活動サポートと続く。「どうやったらおばあちゃんの作る野菜を小売価格に近い値段で買ってもらえるのか。高校生の質問に感動し、中抜きのない今後の地元産業のあり方を学んでもらうため、都市部での市場調査、研修支援を始めました」。
 また、東京23区内に、神石牛を取り扱う焼肉店を、1年半後を目処にオープン予定。「生産者が牛を育てている段階で、末端の小売価格に近い金額で予約購入しました。お金の心配をせず、とにかく美味しい牛を育ててもらえたらいいので」。さらには「神石高原に縁がある人もない人も、出産時に来てもらおう」と、産婦人科と小児科、1ヶ月程過ごせる施設の建設もすすめる。他にもカフェ、公共施設跡地活用、宿泊施設等々…。「民間が地域活性化・雇用を創出し“奇跡の町”となれば、同様の問題を抱える市町村のモデルケースになれる。神石高原から日本を変えていく挑戦」と語る。

「どやっ!神石高原」仲間にならん?

 シーズンが到来した「かき小屋福山港店」(福山港旧フェリー乗り場駐車場)で、江田島産牡蠣の焼ける香りが漂う中、「このプロジェクトがめっちゃかっちょええ!と思ったのが最大のモチベーション。今後20年をライフワークとして捧げたい」と熱い想いを語った工さん。丹下ブラザーズのさらなる展望は、FMふくやまの「どやっ!神石高原」(金曜7時45分〜7時58分/ 8時15分〜8時30分)で2人が語り続けており、公式ユーチューブで全貌に触れることができる。「でも、2人だけでは本当に何もできない。一緒に町を盛り上げる仲間を増やしたい!」と、求人にも積極的だ。
 工さんは、広大附属福山から九州の大学に進学し、入学とほぼ同時に接客業界入り。25歳で帰郷後は、神辺にダイニングバー「くつろぎの店 匠」を皮切りに飲食店を次々に開店。カウンセラーやラジオパーソナリティ、市議出馬も経験した。50歳。

INTERVIEWEE DATA
株式会社 MSERRNT(マサーント)
神石郡神石高原町阿下962番地
TEL:090-5370-0050
https://mserrnt.jp/

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