【ぼんてん 井上製麺所/三宅 真矢】ー「最後まで熱い」一杯 ー 尾道ラーメンに懸ける情熱

INTERVIEWEE
ぼんてん 井上製麺所
店長 三宅 真矢 さん(41)

こだわりの熱々、尾道ラーメン

 「年間150杯のラーメンを食べます。もちろん自分の作るものは除いて」。無類のラーメン好きで知られる、ぼんてん 井上製麺所の店長・三宅さんが作る渾身のラーメンは、だしが決め手。醤油ベースで、鶏ガラや椎茸、鰹節等から丁寧に引き出したスープは、旨みと深いコクがあり、井上製麺所特製の中細平打ちストレート麺によく合う。
 来客の7割〜8割が注文する大定番〈尾道ラーメン〉は、相当な熱々が特徴。「タレ(かえし)をだしで割ってスープを完成させると、どうしても温度が下がってしまいますが、うちでは背脂もあわせて同時に煮込みます。ラーメン丼によそう瞬間まで冷める暇がありません。さらに背脂の膜が熱を逃さず〝最後まで熱い〟と喜ばれています」。替え玉する人にも嬉しい工夫だ。

会社員からの転職

 ぼんてんは2024年夏にオープンした店。パチンコ店の敷地内にあるが独立店舗で、子ども連れの客層にも人気がある。三宅さんは昨年4月に店長に就任した。井原市出身で、約20年会社員として接客の現場に立ってきたが「大学時代にラーメン屋でアルバイトをしたときから、ずっと!いつか!との思いをあたためていました」。オーナーとの縁で〝ラーメン屋をやってみないか〟と声がかかったとき、「職場の人も、大丈夫か?いけんかったら帰ってくればいい、と背中を押してくれて」そのチャンスをつかんだ。最初の数ヶ月は慣れない苦労もあったというが、「前の会社での接客や、アルバイト対応など、今につながっていることがたくさんあります」と笑う。
 店名に、井上製麺所と付いている経緯をよく聞かれるそうだ。「オーナーが、井上さんの人柄をリスペクトして店名に入れたと聞いています。私もアドバイスを受け、アレンジしながらオリジナルの色を出しています」。

食べ歩きを楽しみながら

 尾道ラーメンのバリエーションは他に3つ。旨辛の〈尾道ピリ辛ラーメン〉は、チャーシューを煮込んだ脂から作る自家製ラー油と豆板醤などを合わせた特製辛味ダレに、たっぷりのもやし炒めが乗る。〈カレーラーメン〉は、三宅さんが「実は一番好きな味」という。〈尾道つけ麺〉は期間限定にしようとも考えたが、冬も注文が絶えず通年メニューになった。「それぞれのラーメンに、必ずこれ!と注文してくださるファンがおられます」。今後は、期間限定の味にも力を入れていくそうだ。
 「中学1年の長男と、何か食べに行く?となると、いつもラーメン。親子で食べ歩く時間も楽しいです」。旅の目的もラーメン。新幹線に乗って食べに行くこともしばしば。ラーメン尽くしの日々で「地に足をつけてやっていきます」と話している。

INTERVIEWEE DATA
ぼんてん 井上製麺所
福山市神辺町川南655-3
TEL:090-1682-4387
インスタ/@bonten20240801

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