【株式会社 SHOYA/麥田 翔也】ー 挑戦する人と麺は伸びるー ラーメンで“景色”を変えていく

INTERVIEWEE
株式会社 SHOYA(ショウヤ)
代表取締役 麥田 翔也 さん(38)

6店舗経営、猛スピードで展開

〈挑戦する人と麺は伸びる〉〈ラーメンと人生は濃い方がうまい〉〈ガツンと醤油、ガッツと笑顔〉。この秋、麥田さんが三之丸町の「しょうや」2階に開いた「オノ二郎」へ続く階段の一つ一つに、大きくこんなフレーズが書かれている。2014年に駅家から始まり、神辺、尾道、三之丸と一気に6店舗展開へと広げてきた想いは熱い。
オノ二郎は、京都産熟成醤油を使って創業以来継ぎ足す尾道ラーメンのベースに、てんこ盛りの二郎系ラーメンが特徴。極太の自家製麺は、「並」で通常の2人前あり、にんにく、野菜、アブラが“マシマシ”まで無料だが、調子に乗って注文しようものなら、山盛りを超えた“マンガ盛り”になる。初来店時は並より少ない「小」で様子見もおすすめ。高校生や若い人のリピーターが増え、「このご時世、満腹感と美味しさにはまって、自分の胃袋の限界を更新しながら通ってもらえたら」と笑う。

ゼロスタートからの急成長

甲子園を目指して県外に野球進学。大阪の専門学校時代に、醤油ラーメンの老舗・新福菜館の支店に通い詰め、客からアルバイトに転じたのがこの業界への入口だが、サラリーマンを早々に辞め、オーストラリアでのワーキングホリデーを経験して帰国した際は、再び渡航するお金もなかったという。「手元に10万円。ギリギリの銀行融資とDIYで開業に漕ぎ着けたんです」。賃金を払ったら、自分は月に5万円という低迷期も乗り越え、今では50人の従業員を抱えるまでに成長した。「ラーメン屋しか知らず、選択肢のない状況から始め、今では任せられる人が増えたことで、やりたかったことができるようになりましたた。それって最高!」。それぞれが、どんな働き方を希望しているかをしっかり聴きながら、社員たちを仲間、と呼んで頼る。

ラーメンからの展開、海外も視野

昨年はニューヨークへポップアップ出店も経験。福岡にFC展開もし、つい先月は、製麺工場や事務所を生まれ育った芦田町に移転した。年明けには、物販の「麦田商店」、シェアキッチン「BochiBochi」もオープン予定と展開が目まぐるしい。「体が資本」だけに、朝6時から長男の野球の朝練につきあい、仕事の合間をみては事務所2階で筋トレにも励む。
「40歳までに国内に10店舗できたら挑戦かな。海外へ」と照準を定める麥田さん。「毎年、自分の見ている景色が変わっていくのが面白い。自分と会った人が“俺にもできるんじゃないか”。と感じられるような特別感のない存在でありたい」。飄々とした口ぶりでひた走る。“昨日の自分を超えていけ”という最新店オノ二郎のコンセプトは、自分自身を鼓舞する言葉でもあるようだ。

INTERVIEWEE DATA
株式会社 SHOYA(ショウヤ)
福山市三之丸町8-8
TEL:084-919-0448

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