【おきなわんふーど がちまやぁ/藪下 直紀】 食いしん坊!カープ好き!ゆったり流れる沖縄時間に集う

INTERVIEWEE
おきなわんふーど がちまやぁ
代表 藪下 直紀 さん(32)

沖縄料理なら、がちまやぁへ

 沖縄地方の方言で〝食いしん坊〟の意味を持つ「がちまやぁ」が、尾道市にある「沖縄料理ゆんたく」の2号店としてオープンしたのは2010年のこと。以来、福山市北部で沖縄料理といえば、がちまやぁ一択の人気を築き、3年前に、ゆんたくで働いていた藪下さんが独立するにあたって、オーナーからこの店を譲り受けた。
 向島出身の藪下さんは元々、独立志望で就職。「普通なら敬遠すると思うのですが、オーナーはそれを承知で受け入れてくれました。仕入れ、調理、経理…必要なノウハウを惜しげも無く見せてくれて」と振り返る。「自分も独立希望の人がいたら、彼のように応援したい」と尊敬するそのオーナーのほうは今、沖縄県在住。そこを通じて空輸するウチナンチュー(沖縄県人)の野菜や海産物なども今、この店の人気を支えている。

おきなわんフード&ドリンク

 直送食材を使ったメニューの数々は、沖縄料理のファンはもちろん、外食がマンネリ化している人にもきっと大満足のラインナップ。「島もずくの天ぷらは、独自の衣をつけて表面はカリッと、中はモチッと揚げています。沖縄の塩〈島まーす〉で食べて。カリカリに揚げたゴーヤと弾力のある島豆腐のサラダ、沖縄黒糖を使ったラフテー(豚角煮)、煮てびち(豚足)、ソーキそばの麺も直送ですし、海ぶどうも1年中ありますよ」。家庭の食卓に普通に並ぶようになったゴーヤチャンプルーも「〝ここのを食べて好きになった〟とたくさんの人から言われました」と嬉しそう。
 ドリンクも「せっかくなので沖縄らしく、オリオンビールか、フルーツジュースと泡盛を合わせたオリジナルカクテルはいかがですか」とすすめる藪下さん。年に一度、自分へのご褒美を兼ねて沖縄を訪れ、食べ歩いたり、沖縄から福山に来ていた学生と再会したりしながら、新たなメニューも充実させる。店内にはそのときの写真や民芸品も飾って、ゆったりと流れる空気感も表現している。

沖縄ファン、カープファンの居場所

 沖縄がカープのキャンプ地ということもあって、カープファンが集う店としても定着してきた。藪下さんもカープ坊やとシーサーがコラボしたオリジナルTシャツを着て出迎え、大型スクリーンではパブリックビューイングのように、全試合を放送する。自身のスポーツ歴としては小中とサッカー部で、高校からスカウトされるほど熱中し、社会人のフットサルチーム〈やぶっちFC〉を立ち上げていたというから、明らかにサッカー寄りだが「全試合を見ていて、カープファン度が増しました!」。公式グッズやユニフォームを身につけて来店すると特典があるのも嬉しい。「カープ好きも食いしん坊も集まって!って感じです」。

INTERVIEWEE DATA
おきなわんふーど がちまやぁ
広島県福山市駅家町万能倉13
TEL:084-972-8801

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