Vol.113 矯正歯科医における診断能力の重要性

歯列不正を引き起こす要因は様々です。
歯槽性の要因として、乱ぐい歯、八重歯、出っ歯、受け口、開口、交叉咬合、ハサミ状咬合、上下歯の幅径の不調和、埋伏歯や先天性欠如歯などが挙げられます。
骨格性の要因として、上顎骨と下顎骨の前後左右の大きさの不調和や下顎骨の側方偏位が挙げられ、さらに、口腔周囲筋の乱れや悪習癖などが混在しあって不正咬合の形態を成しております。
そのため、個々の歯並びと骨格に適した治療法で治すべく、検査を行い、様々な治療法を模索して最終的な治療方針を決定するのが「診断」です。
今回ご紹介する患者様は、上下前歯の凸凹と出っ歯を治したいと来院されました。
まず検査をしてみると、臼歯関係Ⅱ級(上の歯が前に出ている)で下顎骨が小さい上顎前突(上アゴの突出)でした。
通常は凸凹を解消するため、上下左右の4番目の歯を抜歯するのですが、それだと下の前歯が下がりすぎて、出っ歯が治らず、噛み合わせが不安定になると判断したため、下は5番目を抜歯しました。
実は下の5番を抜歯をすると矯正治療の期間が伸びて、治療技術の難易度も上がってしまうので、あまりやらないのですが、今回はこれが功を奏して、出っ歯と凸凹はきれいに治り、個性正常咬合を獲得できました。
矯正治療において最も重要なのは、いかに治していくかという我々、矯正医の診断能力の高さにあります。

 



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