ー 全教科担当制、小中高で最大10年間 ー 学力を総合的に人を継続的にみる

INTERVIEWEE
無学泰山塾 千田教室(むがくたいざんじゅく せんだきょうしつ)
教室長 髙津 政明 さん(43)

無学泰山塾で学び、教える

 市内に5つの教室を展開する無学泰山塾。髙津さんは、御幸ホール教室長を経て、7年前の立ち上げから千田教室長を務めている。この塾との関わりは自身が塾生として通い始めてから。岡山大学在学中から、事務や補助的な指導をし、卒業後そのまま就職した。既に20年以上の塾講師歴になる。
 髙津さんが同塾に通ったのは、少林寺拳法で全国大会へ出場するほど打ち込んだ、市立福山高校を卒業後。「高校在学中に父が急逝し、あまり勉強はしていなかったこともあって、進学どころじゃない、と働き始めたんです。でも、やっぱり大学に行きたくなって、無学泰山塾の若松町教室で学びました」。当時、髙津さんが教わったのは、50年近く前にここを創始した無学泰山塾主人。「東大卒の本当に勉強をしてきた人で、学ぶってこうなんだ、こうやったら面白いんだ、とイメージが変わりました」。そこから一気に成績も伸びて合格につながったという。

学力と人間力を総合的にみる

 現在、千田教室に通うのは小3〜高3生。難関校に合格するような子も、まずは学校の進度について行けたらという子も幅広く通っている。講師陣は皆、塾の方針で全教科を担当。最大10年間寄り添うことで、個々の成長するポイントや本気になる期間にも目を配る。「受験は1教科ではなく、トータルで受かっていくものですから。それに人間的なものも“みる”ように心がけています」。全教科という横軸、長年寄り添うという縦軸で、モチベーションの強弱や伸びる波を見極めながら背中の押し具合を加減していく。毎日のように生徒の相談に乗ったり調べ物をしたり、あるいは課題をチェックしたり。時にはクラブ活動や友達関係の話もする日々。「あれもこれも生徒に必要、と思って動いていると時間を忘れますね」。

一事に集中して世界を広げよう

プライベートで一番の思い出は10数年前、少林寺拳法で夫婦そろって、青森で開催された全国大会へ出場したこと。練習会は夜が多く、塾の教室長という仕事柄、参加するのはかなり難しくなってしまったが、今も身体の使い方の研究を続けている。
 そんな髙津さんが大事にしている言葉は、中国武術にある《千招有るをおそれず、一招熟するをおそれよ》。たくさんの技を身につけている者ではなく、1つの技を習熟している者をおそれよ。極めれば、それが最大の武器になるという意味あい。「私は1つに絞ることで世界が広がる経験をしたと思っています。勉強でもスポーツでも何事でもいいので、本気で誠実に。そうすると得るものがあって頑張る意味がわかってくるんです。やるなら本気でやってみよう!子どもたちにはそう呼びかけたいですね」。文武両道の師は、文と武、それぞれ一筋に取り組んだことのある実践者でもある。

INTERVIEWEE DATA
無学泰山塾 千田教室(むがくたいざんじゅく せんだきょうしつ)
広島県福山市千田町3-5-10 旭ハウス工業ビル3階
TEL:084-955-9099

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