INTERVIEWEE
Boff(ボフ)
代表 坂本 貴洋 さん(32)
筋肉や関節をととのえてから
「大きく息を吸ってください。肩が上がっていませんか?」。筋肉がうまく使えていないことによるもので、肩こりをはじめ、不調の原因にもなるという。
パーソナルトレーニングジムを開いた坂本さんのもとには、病院や整体をいくつも巡っても痛みや動きが改善しなかった人が多く訪れている。と言ってもいきなりトレーニングを始めるのではなく、まずは動きやすい身体かどうかを確かめ、筋肉の緊張をほぐして関節の動きをスムーズにする手技(徒手アプローチ)に重きを置く。「日常生活での不便や慢性的な不調を抱えておられる方におすすめです」。その上で、機能改善のトレーニングへ。「筋肉や関節の本来の動きや使い方を脳に再学習させていきます」という。さらに筋力アップや引き締まったボディラインを希望する人には、トレーニングプログラムとマシンの出番。「不調を正し、機能改善に取り組んでから筋トレすれば、無駄なく理想の身体に近づけます」。
通い続けなくても自分でケアできる
坂本さんが表面的なボディラインだけでなく、手技や機能改善に力を入れるのは、かつて自身が左股関節の痛みで歩行困難にまでなった経験が大きい。「20代前半から休みの日は整体通い。接骨院や病院など様々な機関に行きましたが悪化し、人工股関節の選択肢もありました。時間もお金も減ってつらく不安な日々でした」。自分の体を知ろうと運動科学や機能解剖学、生理学を学び、呼吸法や正しい身体の使い方をマスター。東京で〝師匠〟と仰ぐ人との出会いもあり、痛みが消え、スポーツもできるまでに回復した。「私にとっては光でした」と振り返る。やがて「同じように悩む方の力になりたい。諦めないで欲しい」との思いで精力的に学びを深め、ボフを開業した。
ボフの特徴は、自分の身体を人任せにせず、自分の身体を理解してセルフケアする習慣を後押ししてくれること。「自分の身体を自分で守って、ここに通う必要がなくなるように」と、一人一人を全力でサポートしてくれる。
らくな身体でモチベーションアップ
オープンから半年。「20年来の下半身のしびれが3日で普通になった」「ぎっくり腰を頻繁に繰り返していたのに、不調改善どころかボディメイキングに気を遣えるようになった」と早くも嬉しい声が届きはじめている。
「心と体はリンクしているんです。体調がよくないとモチベーションも上がらない。私もつらい思いをしたから寄り添えると思っています」。Boffは、ビーコン・オブ・ファン・フューチャーの略という。「お客様を楽しく明るい未来へ導く〝灯台〟のような施術を提供したい。常に勉強を続けます」。店名を口にするたびに、お客様に寄り添うという初心が甦るだろう。坂本さんの決意が伝わってくる。
INTERVIEWEE DATA
Boff(ボフ)
福山市引野町3丁目33−11
TEL:080-5612-4684
https://boff.jp