INTERVIEWEE
合同会社 For-A(フォーエー)コーポレーション
CEO 田口 章司 さん(42)
「ForーA」に共通すること
ForーAは、プリンター修理販売やソーラーシステム処分・輸出に加え、人工芝や天然芝施工のグラシストを運営する会社。CEOの田口さんが2020年に創業した。「社名には For All の思いを込め、ロゴは3Rにリペアを加えた4つの矢印の循環を表現しています。環境に配慮し、関わる全ての人が笑顔になれる仕事をしたい」と語る。
田口さんの前職は加茂町の最終処分場の所長。8年勤務し退職した。その前はエクステリア業界で8年。土木、造園業で3年。高校は電気科で学び、回路の原理もわかっている。こうした経験から、今の複数の事業アイデアが湧いたそうだ。「まずは、故障したプリンターなど、いわゆるジャンク品を引き取って修理し、正常に機能する状態にしてネットで販売しました」。個人事業主としてこれが3ヶ月で軌道に乗ると、全国展開する飲食店とも契約するにあたり、会社組織を立ち上げた。
人工芝をすすめる「グラシスト」
人工芝を中心とするガーデニングの「グラシスト」も開業。高価なイメージの人工芝も近年は生産コストが安定し品質も向上、これをリーズナブルに提供したいと乗り出した。「人工芝は天然芝に比べて初期投資が必要ですが、ランニングコストを試算すると、施工7〜8年で天然芝のほうが高額になります。除草、施肥、エアレーション、水やり、芝刈りの手間も必要です」。
人工芝と天然芝両方のメリット、デメリットを伝えた上で選べるようにしてくれる。また、施工費用も各社で大きな違いがあるので、見比べて決めると良いという。「今後は高齢者施設や幼稚園保育所、車の展示場に飲食店、商店など、幅広く活用できそう」と、多くの人の笑顔を思い浮かべる。
これからの事業と余暇
さらに、ソーラーシステムの処分・輸出もスタート。設置から20年もすると、発電量が国の基準値を下回るものが増えることを見越した。「これまでの処分は埋立てるしかなく、処分料はパネル1枚ごとに計算され、個人宅で十数万〜数十万円と予想されます。メガソーラーでは相当大きな負担です。当社では処分よりずっと安い価格で引き取り、基準値の低い海外へ輸出するリユースルートを作りました」。この事業にしても、処分するお客様と、次に受け取るお客様の双方が喜ぶシステムだ。「お客様からお客様への橋渡しをしながら、環境にやさしい取組みを進めていきます」と一貫している。
小中高校、社会人と軟式野球に打ち込み、主に、投手・捕手として活躍。今も地元でソフトボールのコーチを務め、昨年は全日本女子小学生チームのコーチとしてオーストラリアへの親善試合にも赴いた。「仕事は中四国全域が対象」と、軽いフットワークで日々精力的に挑んでいる。
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