INTERVIEWEE
福山菅公学生服株式会社
営業 佐藤 秀征 さん(31)
ライフワークのある尾道を拠点に
福山菅公学生服 営業の佐藤さんは、NPOおのみち寺子屋に所属し、 子どもたちが三度笠をかぶって4泊5日で歩き抜く「おのみち100㎞徒歩の旅」の2代目団長を務める。今夏で21回を数え、佐藤さんは平成15年、小学生のとき第1回から参加。学生ボランティアとして、社会人としてもずっと運営に携わっており、「20年以上の関わりになりました」と振り返る。
もうひとつ、10年来のライフワークは農業。香川大学農学部卒業後、耕作放棄地の復活や、相互扶助の新農業に向けて取り組んでいる。「日本茶」というブランドで、海外で複数のカフェまで運営する会社の杜仲茶栽培部部長を任されており、その杜仲茶は、広島サミット開催時に、国際メディアセンターにも常時提供された。「畑の持ち主も、杜仲茶を飲む人も喜んでくれる仕事」と自負する。「といっても無農薬、無肥料、ほぼ無灌水という自然栽培の状態で手がかかりません。収穫時に手のひらより大きな葉っぱを摘み取る時期のみ手作業です」。おのみち寺子屋のイベントとして、収穫体験を企画もしてつながっている。
自信を持って進めるカンコーの制服
「2つのライフワークを持つ私にとって、本業の福山菅公での仕事は、忙しいシーズンがずれていて有難いです」。活動は夏場が多いが、学生服販売は冬場が忙しく、休みの調整もしやすいのだという。尾道で7年間福祉に携わり、昨年9月に入社したのは、自身のステップアップを考えてのこと。「大学の先輩、高校の先輩が働いていて、縁を感じたのも決め手でした」。
佐藤さんの営業担当は、尾道、神石高原、府中、駅家、新市と英数学館。「カンコーブランドの制服と体操服を学校や販売店と連携協力して児童・生徒にお届けするのが仕事です。カンコーの品質や縫製の丁寧さは、どこの販売店でも褒めてもらえるんですよ」と自信を持つ。また、同社独自の取組みとして、キャリア教育やマナーといったセミナーを中高で開催。佐藤さんはその講師としても子どもたちの前に立つ。
動き始めた業界をリード
制服のジェンダーレス化、ブレザー化の加速にも注目する佐藤さん。「制服は、安心して学校に通うためにあります。福山では周辺市町に先行していると感じていて、私も新しい制服デザインの提案もしていきます」。社内の「エールルーム」と名付けた制服の展示、試着室では取扱い校の制服購入が可能。さらに最近話題の次世代ランドセルも置き、こちらは誰でも購入できる。「軽くて手頃で、中身のブレが少なく、私も大人用を使っていて、いいですよ。ぜひ手にとってみてください」とすすめる。
これからも人のために役立つことをしていきたいというのが佐藤さんの目標であり、「自分の原点、原動力です」と語っている。
INTERVIEWEE DATA
福山菅公学生服株式会社
福山市卸町13番5号
TEL:084-920-3580