【あき乃グループ/鹿田 忠晴】ー 技術や接客、所作にも心配り ー 非日常のバー経営、教育、自己表現

INTERVIEWEE
あき乃グループ(あきのぐるーぷ)
オーナー 鹿田 忠晴 さん(52)

あき乃グループオーナー、昼も夜も

ハイパーボールバー・ペルル(宮通り)、あき乃 城見別邸(城見町)、アンカーバーwithあき乃(アンカーホテル内)、THE DARK(ベラビスタ内)の4店舗を経営する鹿田さん。41歳のとき20年近く勤めた市内ホテルから独立し、今はクローズしたバーあき乃からスタート。数々のカクテルコンペ受賞歴や日本ホテルバーメンズ協会中四国支部長経験が裏付ける、洗練された接客やオリジナルカクテルにも多くの〝ファン〟がつき、わずか10年ほどで一気に独自のバー文化を展開した。「ほぼ2年ごとに新店を出しています。他にスンドゥブ店もしましたし、コロナ禍は本当に厳しくて、テイクアウトにも挑戦しました。夏頃からお客様も戻ってこられ、忘年会予約も入り始めています」。順風満帆ではないが、1つ波を越えたのかもと振り返る。
古民家を改装した閑静な城見別邸では、木、金、土曜のランチも評判。「自慢のガレットに肉や魚をあわせて、ご馳走料理として提供しています。ガレットも、ランチ時にお見送りする店もこのへんでは珍しいかもしれませんね。昼も非日常感を楽しんでください」。

接客する人を育てる指導係の「顔」

ホテル時代から新人教育に熱心だった鹿田さんは、これまでにバーテンダーを生業とする人を少なくとも20人は育ててきた。「新人でも、できるようになったカクテルを1つずつ任せました。お客様に出せるという張り合いが生まれ、どんどん上達してくれるんです」。カクテルコンペで若くして全国レベルの評価を得た人も少なくない。
近年は、バーを開きたい人に向けて、積極的な応援に乗り出している。プレスシード共催「学びと体験 ぷれこる」のバーテンダー育成教室もその一環。接客マナーや所作、グラスやシェーカーの選び方、扱い方、器具の配置まで余すところなく伝える。「例えば一度に4杯のオーダーが入ったときはどう動く? など実例を通して伝えることもあります」。鹿田さんが示す無駄のない動きは、ごく自然で美しくもある。
そうした卓越した接客術や指導経験を買われ、バーに限らず他社の新人スタッフの指導役も引き受けるようになった。豪商邸宅旅館「Azumi Setoda」の社員教育も担当する。

私的な「顔」は体を鍛えるギタリスト

日本バーテンダー協会旧福山支部長を約5年務めた経験のある鹿田さんは、近隣バーテンダーの〝顔〟でもあり、店では聞き役に徹することの多い物静かな印象。プライベート面も多くは語らないが、毎日ジムで体を絞りバンド活動8年という別の顔がある。11月26日には、イベントスペース明治館での「Ego Rock」においてKIMI&SHAKERSのメンバーとして、ギターをかき鳴らす。「ぜひ聴きにきて。きっと楽しいですよ。盛り上げます」と誘い、練習にも熱が入っている。

INTERVIEWEE DATA
あき乃グループ(あきのぐるーぷ)
福山市城見町2丁目4-16 あき乃 城見別邸
TEL:084-983-1915

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