Vol.161 ディープバイトを伴う上顎前突の矯正治療

今回は、カリエールの使用によりディープバイト(深い噛み合わせ)を改善できた症例をご報告いたします。

患者様は25歳の女性で、重度の上顎前突(出っ歯)とスペースアーチ(すきっ歯)を主訴に来院されました。
このような状態をディープバイトと呼び、前歯の噛み込みが深く、常に上顎前歯が下顎前歯を突き上げてしまっているため上顎前歯がどんどん前に出て、スペースもさらに開いていきます。さらに上顎の口蓋(内側)歯肉が圧迫されるため、歯肉炎となり疼痛や歯肉腫脹を引き起こす可能性もあります。

ディープバイトの是正は強い矯正力が必要なため治しにくいのですが、私が頻繁に使用しているカリエールで治すことができます。
カリエールの本来の目的は、数ヶ月間、上下の歯にゴム掛けを行い、Ⅱ級の不正咬合をI級の正常咬合にすることですが、副産物として得られる臼歯部の挺出によりディープバイトの改善も期待できます。
今回は、右側がややⅡ級であったため、右側のみ3ヶ月間、カリエールを使用してもらいました。
その結果、カリエール終了の画像からI級の正常咬合の獲得とバイトが浅くなっているのが分かります。
私の経験上、カリエール以外のメカニクスで、この状態までもっていくのは至難の業です。

このようにバイトが浅くなれば、あとはブラケットに付け替えてアーチコーデネートすれば完成です。
治療開始から2年間で美しい歯並びと安定した噛み合わせを得ることができ、患者様にも大変満足していただけました。

ふかつ歯科・矯正歯科

ふかつ歯科・矯正歯科フカツシカ・キョウセイシカ

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