Vol.181 臼歯部シザースバイトを伴う前歯部過蓋咬合のハイブリッド矯正治療

今回ご紹介する不正咬合の治療は非常に難易度が高く、10年前であれば治療が困難でした。しかし、デジタル技術の革新により、現在では治療が可能になっています。
特に注目されているのは、マウスピースを用いた矯正治療です。マウスピース矯正の大きな利点は、上下の歯を直接噛み合わせることなく歯を動かせる点にあります。このため、ワイヤー矯正では修正が難しいシザースバイトという噛み合わせをマウスピース矯正では改善することができます。
しかし、前歯の過蓋咬合においては、圧下力が必要になるため、マウスピース矯正では修正が難しく、ワイヤー矯正の方が優位に是正しやすいです。
そこで、今回の症例においては、前歯の過蓋咬合はワイヤー矯正で、臼歯のシザースバイトはマウスピース矯正で修正して治療を完了しました。このような複合的なアプローチによる矯正治療を「ハイブリッド矯正治療」と呼んでいます。
当院が開業した2009年と比較すると、新しい技術により、治しやすくなった歯列不正が顕著に増えました。今後も最新技術を積極的に取り入れて、患者様の治療に貢献できるように努めてまいります。

ふかつ歯科・矯正歯科

ふかつ歯科・矯正歯科フカツシカ・キョウセイシカ

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広島県福山市西深津町5-23-41

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