【有木自治振興会/赤木 隆富】ー 自然と戯れるスローライフ ー 農業は無理せずゆっくり楽しんで

INTERVIEWEE
有木自治振興会(あるぎじちしんこうかい)
顧問 赤木 隆富 さん(75)

自由度の高い農業体験ができる

神石高原町有木は、岡山県境に近く、まもなく源氏蛍が乱舞する仁吾川沿いにある自然豊かな場所。専業農家に生まれた赤木さんは、農業と関わりながら地元の団体に勤め、退職後の60歳で有木自治振興会の2代目会長に、68歳で豊松協働支援センターのセンター長を受けたタイミングで顧問になり、地域おこしに尽力する。

会の活動の柱の1つが「田舎応援団 あるぎ倶楽部」。遊休農地を活用して、都市部の人が農作業や収穫が楽しめるよう、野菜や土作りのコツを伝授しながら、日々の世話をする。「3ヶ所ある圃場は、誰々の土地のような区分けはせず、みんなで月に1回一緒に作業します。収穫には何回来てもよく、自分に必要な量を持って帰ることができます。広い農地なので、好きな苗を植えてもいいですよ」と極めて自由度が高い。コロナでしばらく休止に近かった活動を本格的に再開するにあたり、プレスシードの「学びと体験 ぷれこる」とタッグを組み、農業体験+お弁当付きコースをスタートする。

宿泊施設を有木自治振興会が管理

町所有の簡易宿泊施設「ビレッジハウス仁吾川」の指定管理も同振興会が行なっている。ここはかつて、赤木さんが片道4㎞の道のりを通った旧有木小学校。今は美しくリノベーションされ、外壁はミントグリーン、最上階に特徴的な時計台のある洋風建築という新たなランドマーク施設に生まれ変わっている。柱や梁は濃い茶色で築100年を超えた歴史の重みを今に伝え、窓にステンドグラスを多用し、焼竹天井や大きな囲炉裏の広間、木の香のする浴場などもあり趣深い。

ここで宿泊しながらの田舎体験三昧や、蛍ツアーをはじめ川遊びのイベント開催時には入浴利用もできる。「でも、このくらいの自然や施設は探せばあるでしょう? リピーターが多いのは、住民の人の良さや、地域への来訪を喜ぶ雰囲気もあって過ごしやすいのでは?」と地域ぐるみで歓迎する。

交流で地域も元気に

「農業はきついと思われますか?」と問いかける赤木さん。「きつくない農業は、とにかくゆ〜っくりやること。無理をせず生長を喜びながら世話をする。時には生き物に出会い、自然と戯れながらという感じで、恵みを味わうことかな」。長年農業に関わってたどり着いた信念のようだ。

赤木さんの1日は、朝7時に始まり、自家用の米、野菜、果物の世話をして、夕方から好きな酒を飲んで8時か9時には寝るという、文字通りのスローライフ。子どもたちが来る日は、生き物や野菜に夢中な姿に目を細める。「住んでよかったなぁという地域でありたいので、我々も交流で元気をもらえて嬉しい。赤木のじいじが待っとるよ、くらいの気軽さで来て」と呼びかける。きっと笑顔で迎えてくれる。

INTERVIEWEE DATA
有木自治振興会(あるぎじちしんこうかい)
神石高原町有木886−1
TEL:0847-84-2145

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