【府中お好み焼き 鉄板焼き 大地の母 本庄店/東 正樹】ー パリッパリの府中焼き、ここにあり ー 愛媛出身者がこだわる1枚

INTERVIEWEE
府中お好み焼き 鉄板焼き 大地の母 本庄店
代表 東 正樹さん(49)

牛脂ミンチが決め手の府中焼き

愛媛県生まれの東さんは、府中お好み焼きと鉄板焼きでファンを集める「大地の母 本庄店」のフランチャイズオーナー。自ら鉄板を前に腕をふるう。「牛脂ミンチを使って焼き上げるのが当店の特徴です。表面はパリッパリで中はジューシー。店内仕込みの和牛の牛脂をトッピングすると、旨みが格段に増します」。テーブル席の一部や個々のカウンター席は、保温プレートではなく昔ながらの鉄板。熱々でソースがジュ〜ッと焦げるのを楽しみたいツウにも人気だ。「ヘラで切ってハンバーガーみたいな層のまま食べるのがおすすめです」。

水にまでこだわる企業秘密の生地に合わせる麺は、府中の製麺所へ東さん自ら受け取りに行く。「細麺で、あの味じゃないと府中焼きではないとまで思うほど」と入れ込む。鶏もも肉や大葉、ネギかけ、ホタテ、牡蠣など海の幸、山の幸のトッピングも多彩。そして、提供されるお好み焼きに塗られたソースは少なめ。卓上の2種の特注ソースとオリジナルマヨネーズでお客様好みに仕上げて食べていただく趣向だ。

県職員から飲食業へ

愛媛県の職員を退職後、道後のホテルでレストランの責任者として勤務。毎日3〜4種類の和食コースを提供していた経験が、現在の多彩なメニューづくりにも活かされているという。その後、コロナ禍の影響でホテルを離れ、食を通じた縁から「大地の母」に転職。松山市の本店で副店長を務めたのち、2024年12月にフランチャイズ契約を結び、独立という形で福山市に進出した。本庄店自体は、前の店主から数えてこの6月で4年目。「店名は同じですが焼き手が変わったので、違いに気付かれる常連さんもおられますね。私のほうが、パリパリ具合や味がややマイルドだと言われます」。

ランチは味噌汁と一品料理のセットもあり、夜は宴会のコース料理も可能。鯛は愛媛から取り寄せてさばく。「感覚は愛媛、府中焼きは王道で、手間を惜しまずできることは何でもします。宴会で、フォアグラ料理とケーキを準備して、というオーダーもありました」。

人生のフィールドを広げて

元トライアスロン選手、柔道は黒帯。「大型バイクの事故でスポーツは断念しました。生活に支障はないのですが、立ち仕事ですし、身体に負担をかけないようにと思って」と今の仕事を最優先にしている。西日本豪雨の際に、宇和島の親戚が土砂災害に遭ったことをきっかけに、防災士の資格も取得するなど、新たな方向へ目も向けてきた。

「福山の人は、やさしいですよ。言動や考え方、車の運転でも感じます」。〝伊予の早曲がり〟と例えられる運転を挙げ、「家族と福山に引っ越してきて半年。この地でファンを増やしていきたい」と語っている。

INTERVIEWEE DATA
府中お好み焼き 鉄板焼き 大地の母 本庄店
福山市本庄町中2丁目6-33
TEL:084-999-7622

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