【花ネットワーク・BINGO/田邉 敏】民間からの逆の発想でまちづくり

INTERVIEWEE
花ネットワーク・BINGO(はなねっとわーく・びんご)
代表 田邉 敏 さん(74)

「むかしあそび」のイベント開催

 めんこ・こま回し・けん玉・フラフープ・紙すき・スポーツ吹矢・わり箸鉄砲、わた菓子作り・紙芝居・唱歌…。リムふくやまで3世代が楽しめる「むかしあそび」のイベントが年2回ペースで開かれており、次回は2月24日に、第6回が予定されている。
 「私らが伝承せんと、大事なものが途絶えてしまうと思うんです」。発起人として実行委員会をとりまとめる田邉さんは、そう意義を語る。―年配者にとっては昔取った杵柄、親子にとっては新しい遊び。画面上で消えてしまうゲームのようなものではなく、確かな手ごたえや触れあったぬくもりが心に残るはず―。ずっとそう訴えながら、市や財団などの後援を取り付け、イベントを無料または実費のみで運営している。

芦田川の環境美化活動が基盤

 そのもとになっているのが、2005年に立ち上げた市民団体「花ネットワーク・BINGO」の活動。国交省とタイアップして芦田川の環境美化を目指し、御幸町中津原の河川敷に花を植えたり、約1万株のパンジーで花絵を作成したり、サツマイモの無料収穫祭を企画したり。年に一度の凧あげ大会では、昔の遊び道具を並べて貸し出すことを7年間続けた。これに賛同する仲間や団体を募って発展したのが、リムの「むかしあそび」だ。また、あしだがわ利活用推進委員でもあり、競馬場跡地前の河川敷について、忌憚の無い発言もしてきた。

あそびごと、ではあるけれど

 昨年は、ふくやま未来100人委員会の「福山城と駅部会」の一員として意見を交わした。「例えば、新幹線ホームの出入り口とお城を直結するとか、ええんじゃない?」など今も多くの案を抱き続ける。その発想力や発言力ゆえか、前職は何?と尋ねられることが多いようだが、たいてい「サービス関係の企業勤め。よろず屋ですよ」と笑うばかり。津之郷町に生まれて、学生時代は東京で過ごし、神戸にも10年ほど住んだのは確かで、「野菜を作って時々イベントをして、そして意志ある人たちと声をあげる。これが今の私なんですよ」。
 〝あそびごとじゃけえ〟〝逆の発想で〟〝色々あるんですよ〟が口癖のような田邉さん。仕事ではないという意味の〝あそびごと〟の中に「まちづくりは極端すぎず、視点を変えた民間主導の発想で、多くの人が納得する方向へ」という思いを抱き、辛いことは〝色々ある〟の一言でひとまず置いて、子どもたちに笑顔を向けているようだ。

INTERVIEWEE DATA
花ネットワーク・BINGO(はなねっとわーく・びんご)
広島県福山市津之郷町津之郷536
TEL:090-6408-5893

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