【福山市東部市民大学/山口 朋也】    2週間に1回、元気の源

INTERVIEWEE
福山市東部市民大学(ふくやましとうぶしみんだいがく)
学長 山口 朋也 さん(67)

15学区のまなびの場

福山市東部市民大学は、年齢に関係なく誰でも学ぶことができる施設として2017年、15学区(引野・蔵王・千田・御幸・大津野・坪生・春日・伊勢丘・旭丘・緑丘・長浜・野々浜・幕山・日吉台・大谷台)が中心となり、福山市の支援を受けて誕生した。当初は、開講場所を8つの公民館に分散していたが、後に事務局(旧坪生公民館)と東部市民センター、幕山公民館の3ヶ所を主会場とし、毎年20前後の多彩な講座で、年間およそ700人が学んでいる。

講師、学生、地域をつなぐ

2代目学長の山口さんは、講師と連絡を取り合い、学生とも向き合う。「2週間に1回の授業というのが、心待ちにする絶妙のタイミングでしょう? 大学祭という発表の場も励みになっています」。また、どの講座も少し早めに来る学生さんがいるそうで「朝起きて、今日は市民大学に行く日だ!と楽しみにするところがあるのがいいじゃないですか。学生同士で教え合う関係もすごく良くて、ここが元気の源のようです」と嬉しそう。  つい先日締め切った新年度の講座も、文化、音楽から健康、趣味まで、学生のニーズに添った講座ばかりでどれも大人気。山口さんは、新たにホームページも開設し、会場を民間施設へも広げるなど、地域とのパイプ役も担い、意欲を見せる。「目標をもって、ボツボツやる人を応援したくなります」。

教育と生涯学習に携わる

山口さんの前職は教育ひとすじ。福山に生まれ、中学校の教員になると、剣道二段という持ち前の集中力でサッカー部やバレーボール部の顧問に就いた。「指導力というより、子どもたちの力あってこその戦績でした」と今も子どもたちを称える。 市教委で6年、県教育事務所で5年。所長を経て加茂中の校長を務めた際は、文科省の「学校支援地域本部事業」に指定された。「学校と地域との関係作りを楽しんだ、素敵な4年間でした。今に繋がっているのかもしれません」と回想する。  その後、学校経営相談員として小中学校を回った後、2年前から現職。「ここでも入学式・卒業式の挨拶があります。やはり、感謝・感動・思いやりの関係を大切にしようと呼びかけたいですね。大学以外に誰とも話せない人もいると聞きます。私もたくさんのことを学ばせてもらいながら、人と人をつなぐ役目を果たしたいと思うんです」と描いている。

INTERVIEWEE DATA
福山市東部市民大学(ふくやましとうぶしみんだいがく)
【事務局】広島県福山市坪生町5-27-1
TEL:084-948-4570

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