No.865【冨士スタジオ/髙橋 恵子】撮影の幅広い要望に応えたい ー魅力倍増ワンコカメラマンー

INTERVIEW No.865
冨士スタジオ
カメラマン 髙橋 恵子 さん

代々続く写真館で育つ

百日、七五三、成人などの記念写真や建築•商品写真など写真のことなら何でもご相談ください。こんな写真を撮って欲しい、そう依頼されたら、「はい」か「イエス」でお返事できたらいいなと常々思っています。与えられた条件と環境の中で、素敵な瞬間をとらえてお客様の期待に応えるのが仕事。アーティストとは違うところかもしれませんね。
代々写真館の家に生まれました。1918年に下川京平が新市町で写真館を創業し、48年に私の祖父にあたる下川一人が暖簾分けで始めた写真館です。父の陽由が継ぎ、私も幼い頃から写真を身近に感じて育ちました。
現在の代表は兄の高広です。兄は大学も写真技術科に進み、卒業後、資生堂の写真制作室に入った後、冨士スタジオへ戻りました。「第24回技能グランプリ」で銀賞、写真館の芥川賞とも言われる「富士フイルム営業写真コンテスト」で銅賞を受賞するなど、プロを対象とした受賞歴も多数あります。
私は25年前に別の業種から合流して、そんな兄や父に教わりながら現場で経験を培って写真を生業としています。カラーコーディネーターの資格もあり、背景と洋服の組み合わせといった提案も得意です。

ワンコカメラマンです

なんでも撮りたい、やりたい性格ですが、近年「ワンコカメラマン」としての撮影にも力を入れています。小型犬から世界最大のウルフハウンドまで、ご依頼を受けて全国出張もしています。
特にコロナ以降は、家族の一員としてワンコの記念撮影が一般化しているようです。水仙やミモザ、桜、チューリップなど春のお花畑にいるワンコの撮影需要が大きくなっています。撮影会を企画し、愛犬との特別な思い出を写真に残しているところです。季節ごとのご依頼もあり、スタジオで愛犬のドレス姿を撮影するなどのために遠方からもおいでになります。

家族に寄り添い一瞬を永遠に

カメラマンの世界では、マタニティやペットなど専門に特化する流れがあるようです。私も、犬の魅力を写真で伝えたいという思いから「ワンコカメラマン」を名乗っていますが、冨士スタジオでは人も犬も大切に、衛生やマナーにも配慮しながら、どなたでも安心してご利用いただける環境を整えています。
冨士スタジオはその時を大事に一生に寄り添います。生まれてから成人まで、結婚して赤ちゃんができて…一代限りではなく長いスパンで、私たちも次の代へと技術を伝えながら、昔からのお客様を大事にしていきたいと考えています。
さらに、福山写真家協会で福山城のフォトスポットガイドを作成し、今夏は、中国ブロック写真館の大会が福山であり、コンテストやセミナーなども予定。写真館が連携した活動にも力を注いでいます。

■ PROFILE
新市町生まれ。1948年創業の富士スタジオを継いだ兄・高広氏を支える。スタジオ撮影、学校カメラマンとして地域に密着し、ワンコカメラマンとして全国のニーズに応える。

■ SHOP DATA
冨士スタジオ
広島県福山市新市町新市609-13
TEL:0847-51-2077
https://fujistudio-photo.com
Instagram/@kei_kei_723

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