【異業種リレーの「わ」No.749 】ミュージカルの根を福山に

INTERVIEW No.749
ジュエル☆ローゼズ FUKUYAMA
代表 佐藤 薫 さん(60)

福山発のミュージカル劇団

 「ジュエル☆ローゼズ FUKUYAMA」は、私が2015年に立ち上げた福山発のミュージカル劇団です。団員は15人で、うち10人が演者、残る5人が大道具や小道具、パンフレットや衣装を作るスタッフです。とはいえ、小さな市民劇団ですから、代表の私も演者も制作の手伝いは当たり前。一人が複数の役割を掛け持ちしながら、みんなで一緒に作り上げている劇団ですね。
 入団は、小学1年生から受け入れていて、今は20〜30代の社会人を中心に小学6年生から63歳まで在籍しています。週1回の稽古では、歌、ダンス、演技、それぞれ専門の講師に指導を仰いでおり、未経験でもメキメキ上達していきます。入団オーディションは年に1回、今年は2月に開催するので、やってみたい!と思われた方はぜひ参加して欲しいですね。

子どもを見続けてきて

 6歳からバレエを習い始め、高校卒業後は福山を拠点に、バレエや新体操の講師として活動しつつ、バレエダンサーの活動も続け、オーディションを受けては、バレエ団の公演に長期で出演していました。愛知県豊田市にあるホールのこけら落とし公演では、森下洋子さんとも同じ舞台に立ちました、懐かしいですね。そして、47歳の時に新体操クラブ「クローバーRG」を設立。久松台小学校を練習場とし、子どもたちに新体操を教えていました。
 劇団を立ち上げたのは25年超に渡る指導経験の中で、子ども達が変化してきたこと。私が子どもに何か聞いても、答えられない子が増えてきました。代わりに親御さんが返答してくださるんですが、自分の意見が言えない子が増えている状況にこれは一大事だと感じて、子どものコミュニケーション能力を伸ばすため、ミュージカル劇団を作ろうと思ったんです。人前で喋りや歌、演技やダンスで喜怒哀楽を表現し、伝えるミュージカルは、コミュニケーション能力向上に一役買います。実際に、不登校が無くなった、学校でハキハキ発言するようになったと聞きますよ。積極的な子に成長した姿を見ては、まるで我が子の事のように嬉しくなりますね。

年1回の公演を目標に

 私達は年に1度の公演に向け、稽古を重ねます。今年開催予定だった第6回公演は、既にオーディションが延期となる等コロナの影響を受けているので、23年2月開催へと切り替え、今できる準備を進めています。演目は、宮沢賢治作品が題材の壮大なファンタジーで、前述のオーディションではこの舞台への参加者も募っています。私達は公演料をいただくプロ集団。真剣に稽古に取り組んだ成果をぜひ観ていだきたいです。ご期待ください。
 目標は、福山の地にミュージカルを根付かせ広めること。団員数を増やし、どんな演目も演じられるレベルの高い劇団にすることです。どうぞ、私たちの劇団に注目してくださいね。

※新体操は、英語でRhythmic Gymnastics

■ PROFILE
1961年生。福山市出身。19歳から、バレエダンサー、バレエ・新体操講師として東京や福山で活動を開始。久松台を拠点に新体操クラブ「クローバーRG」を主宰。2015年、ミュージカル劇団「ジュエル☆ローゼズ FUKUYAMA」を旗上げ。2019年より、劇団の活動に専念。

■ SHOP DATA
ジュエル☆ローゼズ FUKUYAMA
TEL:090-2806-0845
Instagram:@jewel_roses

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