【異業種リレーの「わ」No.821】「花文化」で日々を豊かに

INTERVIEW No.821
HAVEVENNER(ハヴェナ)
オーナー 岩村 彩 さん(42)

大黒町から花文化を

 HAVEVENNERを開いたのは、2022年の夏です。いろんなお店が集まるリノベーション物件の一番端、区画で言うとHにあります。
 生花、観葉植物、インテリア、雑貨(アクセサリー)を取り扱うほかに、店舗装飾用の花を納めたり、ワークショップを開いたりもしています。
 店名が読めないでしょう?たいていのお客様が尋ねられます。「庭友達」を意味するデンマーク語なんです。北欧ではふだんの生活の中でお花を楽しむ文化が浸透していて、北欧ブームでもあり、かっこいいかなと思って。私は、お花は北欧に限らずなんでも好きなので、和洋幅広くお任せくださいね。反対に一番好きな花を聞かれると悩みますが…コデマリ。毎年この花の季節になると白とグリーンのふわふわっとした動きにときめくんです。花の種類に限らず、グリーンだけの花束も好きです。

花好きから花を仕事に

 20代は広告代理店で営業をしていました。その頃からフラワーアレンジメント教室に通っていたんですが、好きすぎて7年か8年後にはフラワーショップへ就職。お客様と接しながらお正月や母の日など季節感のある小売を学びました。その次の会社では、結婚式をはじめ、人生の節目で使われるような会場装花を数多く経験して、両方で約10年勤めました。
 ずっと起業願望があったせいか、今のハヴェナの物件を見たとき一気に気持ちが高まったんです。黒いアイアンの門扉やアンティークな窓辺など、独特な雰囲気に惹きつけられました。もともと大黒町界隈は幼い頃から馴染みがあり、知り合いのプチシャルモンさんがお隣というのも、ここで起業する決め手になりました。
 まだ独立3年目ですが、毎日花っていいなと思います。市場でこれ〝来そう〟と直感した鉢物が、インスタにアップする間も無く売れることも多くて、お客様にも花や植物との出会いを楽しんでもらえているのかもと嬉しくなります。ただこの仕事は意外に重労働ですけどね。水仕事ですし、市場で仕入れて整理して売る、お魚屋さんとの共通点も多いです。

嬉しい時も日常も花を

 お花を買われるのは、良いことがあったときや気分転換、誰かにプレゼントしたいなど、非日常の場面が多いですね。でもお家用に1本欲しいという日常使いも大歓迎です。友達と食事にいくときも手土産にちょっと花束をというくらい花文化が広がったらと願っています。それには私ももっと植物の勉強をして、見た人やお客様がめっちゃかわいい!ってワンアクションを起こせるような発信をどんどん広げたいですね。植物に関わる異業種ともつながって、花を連想させるプロダクトも構想中です。リアルでもSNSでも、お花が好き、緑が好きな人が「庭友達」のように集まって増えていけばと考えています。

■ PROFILE
1981年生。福山市出身。広告代理店営業職を経て、本格的に花の業界へ。小売中心の店舗と会場装花中心の会社で約10年経験を積み独立。2022年8月にHAVEVENNERオープン

■ SHOP DATA
HAVEVENNER(ハヴェナ)
広島県福山市大黒町1-23 菊屋永楽堂H
Instagram:@havevenner
メール:havevenner@gmail.com

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