INTERVIEWEE
パワーゼミ
代表 西本 雅明 さん(67)
木之庄開校、合格への最短ルート
開校40周年を迎えたパワーゼミは、坪生町にある西本塾(本部教室)、東福山駅北口の駅前館、春日校、新市校と、福山市内に4教室を展開。生涯にわたる学習姿勢や目標との向き合い方を大切にしながら、長年のノウハウを活かした広島県公立高校の「そっくり模試」を10年以上にわたって主催しており、志望校への最短ルートを示す塾としても知られる。
12月3日に新規開校する「パワーゼミ木之庄」は、小中学生を対象にした志望校別の個別指導塾。入試出題傾向や個々のレベルをふまえて1教科1冊を選び、自分で〝いつまでにここまで〟と計画を立てながら進むオーダーメイドスタイルになる。3回以上の反復で定着させる。代表の西本さんは「自分で決めた締切をクリアする責任や喜び、成功体験を積み重ねると、爆発的な学習量を生み出します。そうした〝自立学習〟の姿勢を育てていきます」と語る。自らも週に複数回、教壇に立つ予定とのことで、力の込めようが伺える。
教育界全体を考える視点
現在、西本さんは(公社)全国学習塾協会の副会長を務めている。正会員だけで約400法人、実に全国の半数以上の塾が加盟する協会になり、水泳やピアノをはじめとする芸術系、体育関連の習い事とも連携する。この協会は教育に関する政府有識者会議でも発言権を得ており、西本さんも日本の教育界を俯瞰する視点を持つ。他に、じゅくこーぷ(広島県学習塾協同組合)、教育ネット21(ふくやま私塾連盟)、福山子ども育成推進協会のコアなメンバーとして活動し、神石高原町の県立高校に設けられた公営塾コーチも務める。
大役をいくつも兼任する西本さんだが、大学卒業後数年は都内の企業に勤務。福山に戻って塾を始めたのは「子どもに囲まれて過ごせたらいいなぁと思って。当時はまだ福山に塾が少なく、ニーズも感じました」と振り返る。専門の数学をいかし、パズル道場(頭脳トレーニング教室)やプログラミング教室など幼児期からのトレーニングもいち早く取り入れ、支持を集めてきた。
生涯にわたる自学自習で〝合格〟を
40年、子どもたち自身が「次はこれをやろう!」と求める自学自習の姿勢を一貫して訴えてきた。「受験だけにとどまらない生涯の財産になるから」と。その成果を裏付けるように、教え子の子どもが通ってくれることも珍しくない。「顔が似ている。勉強の仕方も似ているんだよ。気付くと、なんか楽しいよね」。親子の姿を重ねあわせながら愛おしそうに語る。また、塾の講師陣にも教え子が増えたそうで、いわゆる西本メソッドの良さを実感した人たちが戻ってくるのだろう。「受験と人生は似ていて、自分でやろうと思う人だけが目標に達することができます。最終的な〝合格〟を勝ち取りましょう」と呼びかけている。
INTERVIEWEE DATA
パワーゼミ
【本部教室】
福山市坪生町南1-14-14
TEL:084-948-2243