【株式会社いろは/篠村 直樹】ー 市内3ヶ所に放課後デイサービス ー 多彩な活動で社会につなげる

INTERVIEWEE
株式会社いろは
代表取締役 篠村 直樹 さん(44)

選べる時代に、選ばれる存在

 「株式会社いろは」は、障がい児童通所支援事業を専門とし、小学生以上の放課後デイサービス(以下放デイ)を市内3か所で展開する会社。代表の篠村さんが2017年に春日町の「いろは」、同じく春日町で2021年に「いろは塾」。そして今年7月、若松町にも立ち上げた。「以前は放デイの数が少なく、利用者の待機も珍しくなかったのですが、今は施設数も増え、利用者が選べる時代だと感じます」。短期間で複数展開というのは、間違いなく選ばれている放デイに入るだろう。

建築業界から参入、支えられて

 篠村さんがこの事業を興したのは、母親の不調から。指定難病のピック病と判明し、当時放デイに勤めていた妻と同じ業界で力をあわせることで、仕事と家事、介護をフォローしあえると考え転職、独立したという。それまでは約20年建築関係の仕事に携わり、放デイは未経験の分野だった。「私は経営面を主に行い、現場は経験豊かな職員が支えてくれています。一番大切な、人材面で助けられてきました。とはいえ、私自身も大事なお子さんをあずかる信頼と期待を裏切ることなんてできない、できる限りのことをして応えたい、という熱い思いで向き合っています」。
 長年の建築現場経験に未練は?と聞くと「ないです」ときっぱり。「前の会社の上司も後輩も心配してくれましたが、今では〝頑張ってるな!〟と声をかけてくれる間柄。施設のリフォームや修繕もできることが多く、建築の経験も今につながっていると感じます」。

いろはの特徴とこれから

 個別、小集団の療育を中心にルール遊びやパソコン活動、外食、プールなど多彩な施設外活動が大きな特徴。箸袋を作りスタンプを押して居酒屋に納品する活動は、楽しみながら地域に溶け込み、働く喜びへとつながる。農業体験では坪生町に3施設合同農園を確保。耕運から収穫作業を通して、食や命の大切さを自然に身につけていく。最新の若松店は、パソコンの習得を希望する声から生まれた。Scracthでプログラミング、Wordでカレンダー作り、Excelでお小遣い帳作成なども取り入れて、就労につながる支援を行う。「いろは塾は、何かに一つだけに特化するというよりは、あれもこれもと欲張って、ここに来ることで色々なことが完結するよう心がけています」。
 目標は、まずは気軽に見学や相談ができる施設があるという存在を知ってもらうこと、としながら、この後も、「まだまだつなげたい」と次の展望を語る篠村さん。「現在高校3年までの支援なので、そこでサヨナラじゃなくて、その後の自立と就業支援を行い、道が切れないようにしていきたい。しかもできるだけ早く」。ジムで体を鍛え、好きな1杯で英気を養いながら精力的に動いている。

INTERVIEWEE DATA
株式会社いろは
いろは塾若松店
福山市若松町5-21
TEL:983-3951

関連記事

新着投稿記事

  1. 【学びと体験ぷれこる】〝おひとり様〟の願いを実行させるための1回完結無料セミナー/「死後事務委任契約」とは

  2. 丸大水産 広島工場のスタッフにインタビューしました!

  3. パソコンが初めてでも簡単!たのしい!!まずは無料体験を!

Instagram更新中
Instagram更新中