INTERVIEW No.843
‘olu.nail オルネイル
代表 平田 美波 さん(26)
オフィスでも自分のために
今年4月に自宅サロン「オルネイル」をオープンしました。会社員の時代に自分も経験してきたのですが、お色味やアートに制限のある「オフィスネイル」にも季節感やトレンドをこっそり盛り込むご提案が喜ばれています。名前が付けられないようなデザインの「ニュアンスネイル」が好きです。よく見ると台風の気圧配置図…とか。自分自身を楽しませるネイルが好きなんです。
ベースジェルは、自爪を削らない最高級メーカー・パラジェルを使用。お仕上げのトップジェルもハードジェルで強度と保ちにこだわっています。亀裂が少ないので、自爪ロングネイルの方も多いサロンです。
働きたい願望と独立志向
18歳から22歳まで市内のエステ、ネイルのサロンに勤めていました。社会人になって手に職を付けることで、頭一つ抜けたいという考え方だったので、とにかく早く働きたくて、未経験から雇ってもらい、働きながら資格を取得しました。
ネイルの仕事はとても楽しかったのですが、出産後は、子育てとの両立がとても難しくなりました。お客様に迷惑をかけることはできないので、保育園のお迎えも子どもが熱が出ても、ばぁば(義母)任せに。それでも仕事をしないという選択肢はなくて、育児との両立を考えて選んだのが保険会社の営業職です。仕事はうまくいき、部下もたくさんついてきてくれて管理職に昇進。そこで初めて、自分には一人のほうが合っていると思い、夫も「家でネイルをやれば」と背中を押してくれました。いざとなったらアルバイトで生計を補おうと覚悟を決めてスタートしたのが、このサロンになります。
2年前に家を建てたとき、いつかは自分でしたいと思って、サロン用の部屋を準備していました。かわいさも落ち着きもあるネイルに合うグレージュのインテリア。お客様の身長に合わせられる電動昇降デスクに、リクライニングシートも据えました。こちらも昇降可能なのでフットネイルのときも重宝しています。今思えば、もうちょっと部屋が広ければという後悔が、当時の独立できるかどうかわからないという迷いの表れですね。
家に「居る」ので、どうぞ
小学2年の時の将来の夢に、〝マニキュアリスト(ネイリスト)になりたい〟と書いていました。近い年齢になった娘に、お母さんになっても夢は実現できるし、バリバリ働ける!そんな姿を伝え続けています。学校から帰宅しても、「おかえり」と迎えられます。自宅サロンにして本当に良かったです。
おかげさまで、次の次まで予約を入れて帰られるお客様が多く、ご新規様の受入れが難しいくらい。感謝の気持ちでいっぱいです。オルネイルのオルは、家に「居る」と、ハワイ語の「‘olu」(居心地、丁寧さ)の意味があります。お客様に心地よく過ごしていただき、ずっと長いお付き合いをいただける、満席ネイルサロンを目指します。
■ PROFILE
1997年生まれ。福山市駅家町出身。エステ、ネイルサロンに就職し、結婚出産に際して、保険会社に転職。育児との両立を図った後、2024年4月自宅サロンオープン
■ SHOP DATA
‘olu.nail オルネイル
Instagram:@minami_nail_olu
TikTok:nail_olu