INTERVIEWEE
カドリー株式会社
取締役 木和田 匡 さん (27)
安心を与え、想いに寄り添う
遺品整理、片付け専門のカドリーは平成30年創業のフレッシュな会社。中枢を担う木和田さんは「福山最安値よりも最安心を心がけている会社です」と心構えから紹介を始めた。「遺品は他人にとって不要でもご遺族には大事な物が含まれています。例えば、想い出の品がそうでしょう。価値観は人それぞれなので、ご家族の気持ちに寄り添ってご希望をお聞きしながら、遺された物を仕分けていきます。まめなコミュニケーションが欠かせません」。
同社は遺品整理を学んだプロ集団で、一般廃棄物収集運搬業者でもあり、探す・整理する・処分するまで安心の自社対応。また、着物・貴金属・骨董など遺品にあわせた買取業者の窓口としてもワンストップで頼ることができる。さらに木和田さんの顔は、あちこちの看板やSNS上でもよく見かける。「見積や作業で訪問した時”あぁ、あの人だ”と思ってもらえるよう、顔出しアリです」と露出多めで安心を届けている。
生前整理のすすめと応援
年200件ペースで経験を重ねる中、孤独死というシビアな状況にも遭遇するという。「ほとんどの方がゴミ捨ても思うようにいかず、大変だったことが伺えます。お元気な時に声をかけてもらえたら、探し物でも要不要の判断でも、ご本人にしていただけるのですが…」。歳だから片付けがしんどい、大型の家具を処分したい、2階に上がらなくなり放置しているなどの他、近年増えている、周りに相談できず気付けばゴミ屋敷か”汚屋敷”状態などもカドリーの出番。遺品になる前、生前に本人が依頼するのが理想だ。「私たちをうまく使ってください」と勧める。
いつもサッカーが身近に
彼の姿を別の場面で見た、と気付いた人も多いはず。ファジアーノ岡山FC、福山シティFCのゴールキーパーとしての勇姿が思い浮かぶ。新涯小時代に始まったサッカー熱は今も健在で、指導者として注力しており、4月からはリベルタSC福山、城北中と如水館高校サッカー部において、小中高の幅広い指導に関わっていく。「終業後も土日の休みも、ほぼサッカーをしています。子どもたちは慕ってくれる弟のような存在で本当にかわいいです」。
カドリー設立メンバーに加わったのも、サッカーで一緒に汗を流した小中高の同級生、土橋社長に声をかけられたという経緯がある。
業務や誠意に対して”ありがとう”と言ってもらえることが木和田さんらのやりがい。”こちらこそ”という言葉が自然に湧いてくるのだという。「解体する家に限らず、次に住む人がいるかもしれない持ち家、貸家やアパートも、家のお困りごとは何でもカドリーへと言ってもらえるよう地域密着のネットワークを構築していきます」。力強い言葉に、家や遺品整理における鉄壁の”守護神”としての自信も伝わってくる。
INTERVIEWEE DATA
カドリー株式会社
広島県福山市東川口町5丁目15-27
TEL:084-999-5517
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