【異業種リレーの「わ」No.824】英会話教室&ケニアとの貿易 ー言葉と文化、物の架け橋にー

INTERVIEW No.823
株式会社 グローバルインヴェストメント
代表 Eric Munene(エリック ムネネ) さん(40)

23歳で来日、会社設立

 日本に来て17年になります。親戚が世羅にいたので、そこから遠くない福山大学へ留学生としてやってきました。卒業後は日本で子育てをしようと妻と話し合い、英会話教室の講師やALT、幼稚園の講師などをして、5年前に株式会社を立ち上げました。
 この会社は、グローバルインヴェストメントと言います。松永(今津町)と駅家の英会話教室「グローバルイングリッシュ」、ケニアとの貿易をする「TABASAMU(タバサム)」を運営する他に、ケニアへ年に1回のエコツアーを企画しています。インヴェストメントは英語で投資、タバサムはスワヒリ語で笑顔という意味です。 

キッズデビュー、受験、実用

 英会話教室には外国人講師が3人います。小学生以下、ジュニア、おとなのクラスがあり、少人数で楽しく英語に触れています。英検や受験、面接対策、旅行やビジネスの実用英語まで、幅広い年代を対象にしています。個別対応もできます。ときどき教室の生徒さんたちと料理をしたり、スキーに行ったりもします。キャンプやバーベキューなどもしようと企画しています。目標に合わせて楽しく続けましょう。

ものを大事にする貿易

 私の故郷では、ボロボロになるまで同じ服を着て、靴を履いていない子もいます。日本に来た時、まだ着られるのに流行や趣味が違うとかで捨てられているなんて、もったいない!と衝撃を受け、母国へ送れないかと考えました。日本で古着などを集めてケニアの人に10円か20円で安く使ってもらうSDGsのプロジェクトです。福山市や尾道市のリサイクルセンターと協力し、マスコミにも応援してもらい、寄付してもらった服は内海町の倉庫に約7トンも集まっています。でも、コロナ禍で船代がすごく高くなり、輸送費だけでも大変な状況です。ケニアで待っている人は間違いなくたくさんいます。システムを構築し、少しずつでも届けたいと頑張っています。

文化の架け橋に

 一緒にケニアに行きませんか? 年に一度エコツアーを企画しています。びっくりするような大自然が待っていて、サバンナの野生動物がホテルの部屋から見えるような所があるのも魅力です。注文や買い物は自分たちでしてください。難しいときは私が間に入ります。また、世界には困っている人がいて、水道から水が出てくるという、日本の当たり前も世界では当たり前ではない。少し視野を広げる経験もできますよ。
 ふくやま国際交流協会でもインターナショナルチーム代表として活動していて、毎年ばら祭に出展、松永カープヂェーにも参加しています。松永駅周辺で「エリック先生」と声をかけられることも増えました。悪いことはできませんね。もちろんしませんよ。趣味は西アフリカの太鼓「ジャンベ」です。

■ PROFILE
1983年生。ケニア出身。2006年福山大学留学生として来日。卒業後も英会話講師として日本に残り、2019年英会話教室と貿易の会社を設立。ALTや幼稚園の英語講師も務める

■ SHOP DATA
グロバールイングリッシュ松永
広島県福山市今津町9番地
TEL:084-909-1106
ホームページはこちら

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