INTERVIEWEE
脳疲労専門鍼灸院YuRu(ゆる)
院長 兼長 博史 さん(36)
現代人の脳疲労を解消して
「気力がない、あと一歩が踏み出せない。それは脳疲労のせいかもしれません。脳疲労を解消して本来の活力やパフォーマンスを発揮して、今この瞬間と人生を楽しんいただきたいです」。鍼師(はりし)灸師(きゅうし)の国家資格を持つ兼長さんが、頭部のツボに対してピンポイントの極細鍼と整体を組み合わせた施術で脳疲労にアプローチする鍼灸院を開いた。
脳疲労は、仕事や家庭、人間関係の悩みといったストレスのほかに、新しいことや刺激が強いと生じ、心身の不調や不眠といった症状を引き起こすとされる。「現代人はパソコンやスマホなど、目から入る情報が多すぎて、脳の処理が追いつかず疲労として蓄積されやすい」と語る兼長さん。旅行で新しいものに触れることも強い刺激で、楽しくても大なり小なりストレス。さらエアコンによる温度差も自律神経に影響を与えるのだという。「脳の疲れがたまると、自分を責めるようなネガティブな考えに陥りやすくなります。体は大丈夫でも無気力や鬱で動くこと自体が億劫になる原因のひとつです」と説明する。
施術ではリラックスしてもらいながら、頭皮のざらつき、凹み、毛穴の大きさなどをチェックし鍼灸で整えていく。
脳疲労に特化した理由
そんな兼長さんの幼い頃は、泣き虫で喜怒哀楽がはっきりしていて、人一倍ストレスも感じやすいほうだったそう。中学高校時代は中距離選手として走り込んだが「本番に弱いと思い込んでいた」という。それを克服しようと「様々な競技の観戦はもちろん、選手のトーク視聴に夢中になり、トップレベルの選手がどうメンタルを克服しているのか注視した」と振り返る。
卒業後はリラクゼーションサロンに勤務し、「もっと深く学んでやってみたい」と考えスポーツトレーナーも視野に鍼灸専門学校に通い、資格を取得。市内の鍼灸院に就職して経験を積んだ。その頃、脳疲労のことを知り、自分がネガティブになって本番に弱いと暗示をかけていたという気付きから、さらに脳に特化して学び独立した。
寝落ちは脳のシャットダウン!?
「どこでもよく寝られるという方の中には、寝落ちする人が少なからずおられます。脳がシャットダウンした“気絶”状態かもしれません。起きた時スッキリ感がなければ要注意です」。本来は脳が疲れる前に体が疲れるものなのだが、現代人は脳にダメージが蓄積されてシャットダウン、ということがあるようだ。「脳にとって睡眠はとても大事です。鍼灸で脳の疲労を解消して、質の良い睡眠をとり、本来の活力を取り戻しましょう」。
自分も脳疲労をためず楽しんで過ごせるよう、11時前就寝、朝6時起きを日課とし、休日も同じ就寝、起床時間で定着。「体調はめちゃくちゃいいですよ」と万全の体制で受けとめてくれる。
INTERVIEWEE DATA
脳疲労専門鍼灸院YuRu(ゆる)
福山市神辺町湯野80-1
TEL:090-3347-9988