【異業種リレーの「わ」No.775 】楽しく安心して暮らすために

INTERVIEW No.775
株式会社 はぶ文泉堂
代表取締役社長 土生 真徳 さん(55)

昨年、創業100周年を迎えた文具の老舗企業

 はぶ文泉堂は、文具や事務用品、油絵具、漫画用品などの販売を行っております。私の曽祖父が大正10年に創業し、今年で101年目になります。長らく地元の皆様にご愛顧いただき、感謝しております。私自身も21歳でこの会社に入社し、30年以上が経ちました。

 文具は他のものよりも進化が早いと思います。すごいアイデアだと感心するものや、画期的なデザインの新商品がどんどん登場します。そんな最新のものを、誰よりも早く手に取れるワクワク感は、この仕事にしかない魅力だと思います。もちろんお客様に説明するためには誰よりも勉強して、深く理解しなければなりませんが。

防災用品も多く取り揃える

近年は防災関連商品にも力を入れています。きっかけは2018年の西日本豪雨災害です。ちょうどその年、仕事上の必要があって、防災士の資格を取る講習を受けていました。講習で聞いた必要な防災用品を揃えようと思うと、まずどこに売っているのかが分からず、苦労しました。やっと売っている店を見つけ向かうと、それぞればらばらの場所に置いてあり、いずれも選べる種類も少ないという状況でした。「防災」というコーナーでまとめて見られて、それぞれ種類も選べればいいのに、と思いながら購入した記憶があります。西日本豪雨が起こり、被災者の大変さが身近に分かりました。水害の他にも、地震などの天災が以前より頻繁に起こるようになったと感じました。さらに南海トラフなど巨大な災害の恐れもあるといいます。災害に対する備えはこれからもっと必要になると強く思いました。

そこで、防災士の資格を取得してすぐ、文泉堂の2階に防災用品のコーナーを作りました。ヘルメットや懐中電灯、テントやトイレなど災害時に必要なものをおおよそ取り揃えています。中でも非常食はたくさんの種類があります。  非常食といえば「美味しくない」というイメージを持たれている方がたくさんいらっしゃると思いますが、今の非常食はかなり進化しています。日本ハムや吉野家、CoCo壱番屋などの大手企業が参入してきたこともありますし、保存の技術が高くなっていることもあります。今や非常食は普段食べても十分美味しいレベルです。ただ、まだ小分けに購入することが難しいので、文泉堂でまとめて購入したものをバラして、セットに作り直して販売しています。もちろん個別に組み合わせて自分用のセットを作ることもできます。好きなものや、食べてみたいなと思える非常食にはワクワク感がある思います。災害が起こった時に少しでも「楽しさ」があれば、より安心感も大きくなるのではないでしょうか。

文泉堂ではいろんな非常食が食べられる「最新非常食の食べ比べ」も随時行っています。  文泉堂の商品が、少しでもみなさまの安心な生活につながれば、嬉しく思います。

■ PROFILE
1967年生。福山市出身。1988年に曽祖父の代から続く「株式会社 はぶ文泉堂」に入社。地元企業とのコラボレーションも活発に行い、福山市を題材にした商品も多く開発している。防災士(登録 No.162889)

■ SHOP DATA
株式会社 はぶ文泉堂
福山市笠岡町4-22
TEL:084-923-4330

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