Vol.149 下顎小臼歯抜歯を伴うクラスⅢ症例

歯の噛み合わせは、アングル分類によって以下の3つに大別されます。
①クラスI(正常咬合)
②クラスⅡ(上顎前突・出っ歯)
③クラスⅢ(下顎前突・受け口)

今回の患者様は、受け口を治したいと来院されました。クラスⅢの噛み合わせのため、下顎臼歯が上顎臼歯に対して前方に位置しています。
クラスⅢの場合、歯性の要素よりも骨格性の要素が強ければ、下顎骨切りの手術を併用した外科的矯正治療も検討しますが、患者様は手術はしたくないと言われたため、通常の矯正治療を検討しました。

当初の治療方針は、非抜歯にて下顎臼歯を後方に移動して、I級関係の咬合確立を目指しました。
矯正治療がスタートし、下顎臼歯の後方移動を試みたのですが、思うように動かず、その煽りをうけた下顎前歯が唇側傾斜してしまい、クラスⅢ特有の受け口がさらに悪化してしまいました。そのため、途中から治療方針を変更して、下顎第二小臼歯の抜歯を行い、フルクラスⅢの咬合様式となるよう治療を進めていく事にしました。

しかし、臨床的にフルクラスⅢに仕上げるのはかなり難しいため、下顎にアンカースクリューを埋入して、咬合状態の緊密化を図りながら治療を進めていった結果、4年という治療期間を要してしまいましたが、安定した咬合が得られ、口元の陥凹感も改善されました。
このように毎日の矯正治療では試行錯誤しながら進めて行っております。一筋縄ではいかないこともありますが、満足のいく結果が導きだせるよう日々精進して参ります。

ふかつ歯科・矯正歯科

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