A. 最初に、発症した時期(先天性のものもあります)や、症状などを尋ねます。次に立位で視・触診を行います。静脈瘤の部位や広がり、足の太さや長さ(長さの左右差や母斑を伴う先天性の静脈瘤があります)などを診ます。次に、ムクミ、皮膚炎や熱感の有無、圧痛がないか、瘤や皮膚が硬くないか、などの触診を行います。
血栓性静脈炎を起こすと皮膚が発赤して痛みが強く、また、静脈血の鬱滞が長期間続いていると皮膚が硬く厚く(脂肪皮膚硬化症という状態)になったり、色素沈着が生じていることがあります。
A. 静脈の超音波検査(カラードプラ法など)を行うと、静脈の太さや走行・形態などを同時に知ることができます。大腿の付け根(大伏在静脈)や膝裏(小伏在静脈)、下腿等での静脈血の逆流や拡張の部位・程度、深部静脈の状態、などの情報をもとに治療方針が決まります。ゼリーをつけて皮膚の上をなぞるだけなので、検査に伴う痛みはありません。
A. 超音波検査では分からない部分を診る必要性が生じたり、ほかの病気がありそうなときは、造影剤を用いて静脈の造影検査を行うこともあります。静脈エコーでほとんどのことが分かるので、最近ではごく稀にしか行いません。他に、特殊なケースでCT検査やMRI検査を行うこともあります。
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