Vol.47 痔と大腸の病気

Q. 痔と大腸の病気は関係があるのでしょうか。

A.痔と大腸の病気には、密接な関係があります。痔でときどき出血する人は、排便時に出血を認めても痔が原因と思い込んでしまいがちで、大腸がんや大腸ポリープなどの早期発見の機会を逃してしまうことも少なくありません。排便時出血を認める人は、早めに受診して、必要な診察や検査を受けることが大切です。

 また、便秘と下痢に関しても、大腸の病気との関係が明らかです。大腸が正常より長い大腸過長症は、大腸で多くの水分が吸収されるために便が硬くなり、便秘になりやすいといわれています。

 下痢をおこすウイルス性や細菌性の大腸炎、あるいは便秘や下痢を交互に繰り返す過敏性腸症候群などがあります。過敏性腸症候群は、精神的ストレスや自立神経失調症などが原因で慢性的にお腹の痛みや張りを感じたり、便秘や下痢などの便通異常が続く病気です。

 慢性の炎症性腸疾患であるクローン病では、痔瘻や裂肛、膿瘍など肛門部に多岐にわたる症状が出ます。硬い便や下痢便によって肛門上皮に傷ができたものが裂肛ですが、クローン病における痔の病気は完治しにくく、若い人に多い病気です。

 クローン病の診断には、内視鏡検査をはじめ詳細な検査が必要です。同じく若い人に多くみられる炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎の場合も、裂肛を生じることがあるので注意が必要です。

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