この度、デンツプライシロナという矯正メーカーより、「審美・強度・ローフリクションの3拍子揃ったハイブリッドなポリサファイヤブラケット」が登場しました!!近年、審美ブラケットのブームにより各メーカーより多種多様なセラミック系ブラケットが開発されてきましたが、ここまで審美性・強度に優れ、ジャストサイズなコンパクトボディを兼ね備えたものは存在しませんでした。
我々、術者側からしても、このブラケットは取り付けが非常にしやすく、月に一度の調整時にワイヤーを通してゴムの脱着を行いますが、その操作も簡便で診療時間の短縮にも貢献しており、同時に患者様の口を開けておく時間も短くなるため、心身性ストレスの軽減にも寄与しているものと考えます。さらに、ローフリクションの構造を持つため、矯正治療の痛みが少なく、治療期間も短縮されます。
ローフリクションとは、ブラケット内をワイヤーが通る際に摩擦を起こしにくくする構造体のことです。歯にかかる圧力が弱く、痛みが軽減され、歯の移動時間も早まり結果的に治療期間も短縮されます。
ワイヤーを把持する際に、シャッタータイプのデーモンやクリッピーといったブラケットがローフリクションブラケットの代表格でしたが、シャッタータイプは壊れやすい、微調整が効かないなどの難点があり、個人的には好きではありませんでした。しかしポリサファイヤブラケットは、通常のゴムタイプのブラケットでローフリクションを実現しているため画期的な開発であると言えます。
これから当院で矯正される患者様にはイチオシのブラケットです。