【異業種リレーの「わ」No.677 】「愛される焼肉屋を目指し 第二の人生をかける」

INTERVIEWEE No.677
焼肉 まるせん(やきにく まるせん)
代表 船津 良太 さん(43)

まるせん、出航!

 自分の名字、船津の「船」の字を丸で囲み、店名は「まるせん」。昨年の忘年会シーズン真っ只中の12月24日、私と、和食を中心に修行してきた料理長、ホールスタッフの3人で〝出航〟しました。旗印となるロゴは、書家でもある近大附属高校時代の恩師にデザインしていただきました。
 自分の好物の焼肉で、多くの方に「田舎飲み」を楽しんでいただきたくて、店舗はあえて駅周辺から離れた場所に構えました。気軽に立ち寄っていただけるように、温かみを感じる木目調の外観にしてもらい、また、私自身が若い頃に建設業に携わっていたこともあって、店用の壁面塗装は自分で施しました。1階にはテーブル席16席と、一人飲みを楽しんでいただけるカウンター席も4席あります。2階は最大20人まで収容できる広い座敷にしています。肉は、それぞれの席に置いた1〜4人用のロースターで焼くスタイルです。直火で焼く網焼きより、鉄板でじんわり焼いたほうが、肉の旨み成分を閉じ込めることができ、断然おいしく焼きあがるので、最初からロースターに決めていました。

タレ、肉、すべてに自信あり

 タレは甘口の醤油ダレと、白味噌と赤味噌をブレンドした味噌ダレの2種類をご用意しています。醤油ダレは、岡山の醤油蔵から取り寄せた、まろやかで風味豊かな醤油がベース。味噌ダレは主に県内の味噌を使って、コクがありながらも、あっさりした味つけにしました。お好みでニンニクやコチュジャンを加えて召し上がってみてください。どちらも、様々な部位とのマッチングを考えて、野菜や果実など20種の具材をじっくり煮込み、開発に2か月かけた自慢のタレです。
 主役となる肉も、自分で食べ比べて納得したものを井原市の精肉店から仕入れています。カルビやロース、ハラミといった定番メニューから、コリコリした歯応えで人気のヨメナカセ(大動脈)のような希少部位まで取り揃えています。中でも、黒毛和牛のタン・特上黒タンは、正直言って泣きそうなくらいうまいですよ!また、牛の腕の希少部位、赤身ミスジは、唯一、タレをつけずに堪能していただきたいメニュー。霜が入って赤身と脂身のバランスが絶妙な肉を、塩胡椒とレモン、もしくはワサビ醤油でお召し上がりください。その他、焼肉と相性抜群のキムチも厳選。アルコールはビール、日本酒をはじめ、ワインやカクテルサワーなどもご用意しています。

ここからが本番

 飲食業界に身を置き今年で19年目。出身は笠岡市、大学は九州でしたが、高校時代を過ごした福山で、ビジネスのいろはを実体験を通して学んできました。25歳で飛び込んだ飲食店グループで、長年スタッフ管理を任されているうち、自分でも店を出したくなり、人を雇ってジンギスカン専門店の経営も10数年経験しました。働きながら、オーナーとして多店舗経営を目指していましたが、そう簡単にはいかず、成功と失敗の両方を経験しました。今となってはそれが大きな財産です。身につけたノウハウを今後はこの「まるせん」で最大限に発揮し、独自性を持たせる工夫も加えたいです。
 オープン直後の年末年始は、趣味の草野球やゴルフ、後輩の選挙活動の手伝いなどを通じて知り合った仲間たちが、お祝いに駆けつけ盛り上げてくれました。自らが看板になって店に立つのは初めてのことで、再来店してくださったお客様や、自慢のタレをベタ褒めしてくださったお客様たちと、直接お話しできる嬉しさを噛み締めつつ、これが第二の人生の始まりだと、身を引き締める思いでもいます。本番はこれから。ホームページ制作やビラ配りなどで地道に認知度を高め、小さくても愛される店を目指し、ゼロから勉強していくつもりで頑張ります。

■ SHOP DATA
焼肉 まるせん(やきにくまるせん)
広島県福山市南手城町4-8-5
TEL:084-926-2929

関連記事

新着投稿記事

  1. 山陽ライフケアサービスのスタッフにインタビューしました!

  2. 内海のスタッフにインタビューしました!

  3. 府中硝子トーヨー住器のスタッフにインタビューしました!

Instagram更新中
Instagram更新中