【異業種リレーの「わ」No.711 】「自分の感覚を信じて進む」

INTERVIEWEE No.711
hair make Nico(へあめいくにこ)
代表・美容師 水田 大祐 さん

譲り受けて始めた店

この店は、もともと勤めていた美容室が経営する店だったのですが、閉めるか続けるか検討している時に、だったらと権利を譲り受けたのが始まりです。ちょうど私が30歳の時でした。
 2015年2月のオープン以来、私一人の個人経営です。店は、カット台が3台、シャンプー台が2台あり、普通ならスタッフ3人で回す規模。なので、前オーナーからは、「人を早く雇ったほうがいいよ」「会社にしたほうが成長できるよ」とアドバイスをいただいていたのですが、私がお客様の施術をシャンプーやブローも全て担当したいのもあって、そのまま今日に至っています。

営業スタイルは等身大

 今、新規の予約は、お客様からの紹介がほとんどです。ネット予約は、自分に合わずに辞めました。新規の数は減りましたが、そうと決めた今のほうが毎日気分よく過ごせています。相手の顔が見えないネット予約にありがちな無断キャンセルなどのストレスから解放されたのは、自分にとって儲けよりも大きいことです。
 施術でも、儲けを優先できない根っからのプレイヤー気質。経営面で考えたら、カットに他の施術を加えるほうが儲かりますけど、私はそれができないんです。基本的には、お客様が重ならないように予約を入れますし、カラーが希望でも、髪の状態を見てすべきじゃなければ、理由をお伝えしてカットのみに変更させてもらうこともあります。
 男性客と女性客の比率でいうと、男性の方が少し多いです。男性も女性も共通して髪型を考える上で重視しているのは、店に入って来られた時の「感じ」です。服装や持ち物、全体の雰囲気から好きなテイストが分かるので。ロングからバッサリとショートにしたいとか、個性的な髪型にして印象を変えたいというオーダーは、得意ですよ。美容師冥利に尽きますし、私もその時間を一緒に楽しませてもらっています。
 美容師をしていて私が、何よりも嬉しいことは、私に会いたいからとお客様が来店してくれること。だから、常に新しいネタを用意して、楽しませる準備はいつでもできています。家族で来てくれるお客様も多い、そんなアットホームな店です。

いつかはイチから自分の店を

 いずれは、イチからつくった自分の店を建てたいです。今の店をもっと工場っぽくしたコンクリート打ちっ放しのデザインで、カット台は2台ほど。私が一人で営業するのにちょうどいいサイズにしたいですね。
 将来への不安はもちろんありますが、私は、いい意味で「あまり考えない」。考え過ぎないってことです。お客様の髪型やファッションの相談にだって、躊躇しないで挑戦してみと背中を押していますから。
 いつか自分の理想を叶えた店でお客様をお迎えできるように、これからも自分らしくやっていきます。

■ PROFILE
1984年生。福山市出身。高校卒業後、倉敷市内の美容専門学校へ進学。卒業後、神戸市内、福山市内の美容室での勤務を経て、2015年よりhair make Nico代表

■ SHOP DATA
hair make Nico(へあめいくにこ)
広島県福山市船町1-12
TEL:084-927-0125

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