【異業種リレーの「わ」No.720 】「食卓に焼きたてのパンを」

INTERVIEWEE No.720
Boulangerie REPAS(ぶーらんじゅりーりーぱす)
副代表 畠中 佳恵 さん

開店7周年

 2014年、パン職人である夫との結婚を機に、自分たちの店「ブーランジュリー リーパス」を多治米町に構えました。この4月20日に、ちょうど7周年を迎えました。
 私は、生まれも育ちも福山市。専門学校卒業以来、ずっと接客・販売業に従事しています。スーパーに10年勤務し、パン屋に転職した後も接客と販売を担当しました。転勤先の店舗で、製造職として働く夫と出会い、同じ職場で1年半ほど働きました。
 自分たちの店でも、製造を夫が、販売や接客・雑務を私が担当し、数名のスタッフと共に働いています。おかげさまで店は順調で、独立前に夫婦各々がそれぞれの業務のプロとして経験を積んでいたことが、店の基盤づくりや運営に、とても役立ったと感じています。

パンを選ぶ楽しさを

 開店は、朝7時。「朝食に焼きたてパンを」との思いで、店を開けるのはこの時刻です。近隣の方はもちろん、通勤・通学の方も立ち寄ってくださいます。1日の始まりに焼きたてのパンを食べる、その〝幸せ〟を味わってもらえたら嬉しいです。
 夫が製造を開始するのは明け方の3時から。お昼のピークが落ち着く14時頃には1日分のパンを焼き終えます。私たちは、来店してくださるお客様に「パンを選ぶ楽しさも提供したい」と考えているので、多いときで1日70種類ほどのパンを作ります。食事パンやサンドなどの調理パン、クリームパンといった菓子パンにフルーツを乗せたデニッシュ、定番のクロワッサンなどを、陳列棚にぎっしりと並べていますよ。

お客様の声を支えに

 看板商品は、こちらのフランスパン〝バゲット〟です。
 フランスパンは、その日の気温や湿度によって発酵時間の調整が必要な手間のかかるパンなのですが、夫が常に〝リーパスのバゲット〟として目指している品質は、内側に気泡がしっかりとあり、香りが良いこと。日々異なる条件の下でも、同じ味を提供できるよう、真剣に、丁寧に作っています。
 「リーパスの味を創造し、守る」を胸に、製造で店を支える夫は、18歳で神戸の製パンメーカーに就職して以来、パン職人一筋です。パン作りにかける思いやプライド、責任は店名にも示され、フランス語で食事を意味する「リーパス」と、〝職人がいるパン屋〟を意味する「ブーランジュリー」、この2つを掲げています。
 「ここのパンが気に入った」という声や、「いつものをお願い」という注文の電話は、嬉しくなる瞬間の一つ。直接話す私だけでなく、工房でひたすらパンをこねる夫にも届いています。夫が店名に込めたように、生活の中で欠かすことのできない食事に、私たちのパンを選んでくださることは、一番の喜びです。〝パン〟を介してお客様の生活に溶け込んでいる、この日常を愛おしく思っています。

■ PROFILE
1977年生。福山市出身。ビジネス系の専門学校を卒業後、福山市内のスーパー、ベーカリーでの接客・販売業を経て、2014年4月、パン職人である夫と共に「Boulangerie REPASを開店、現在に至る
■ SHOP DATA
Boulangerie REPAS(ぶーらんじゅりー りーぱす) 広島県福山市多治米町4丁目14-6 TEL:084-959-4584

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