【異業種リレーの「わ」No.770 】芸術文化の灯を消さないためにも

INTERVIEW No.770
藤間流妃利美の会
会主 藤間 妃利美 さん(70)

「藤間流妃利美の会」を発足

 60年近く藤間勘利美師のもとで藤間流藤間勘右衞門(尾上松緑)家元の日本舞踊を習いました。その前は3歳からクラシックバレエを習っていたのですが、その経験が現在の日本舞踊に大いに役立ちました。バレエと日本舞踊は、動きや技術に似たところが多く、例えば、バレエは重心を上に向かって伸ばしますが、そのまま下に落とすと日本舞踊の重心になります。おそらく他の踊りやダンスも基本は変わらないので、経験者の方は日本舞踊の習得が早いと思います。
 稽古を続け、1987年、自身の会である「藤間流妃利美の会」を発足しました。現在は講師として生徒の指導に当たっています。

福山文化連盟会長に就任

 1993年に福山文化連盟(文連)に加盟し、2020年、女性として初めて、会長に就任しました。ちょうどコロナ禍が始まった年です。
 就任当初は「私に務まるのかな」と不安でした。しかしコロナ禍で舞台公演や芸術文化の催しが次々と中止になり、公民館などの施設が利用できなくなると「芸術文化の灯が消えてしまうかもしれない」という不安の方が大きくなっていきました。悩んでいても仕方がなく、少しでも前に進むしかなかったので、とにかく出来ることをするしかない思いました。
 コロナ禍は続いていますが、ようやく今年の3月に福山城築城400年を記念した「第7回日本舞踊の祭典」をリーデンローズ大ホールで開催しました。会は文連の舞踊部の他、邦楽部、芸能部、茶道部、華道部と合同で行いました。様々な芸能芸術の方々と同じ舞台に立つことはとても刺激になりましたし、日本舞踊の良さを再確認することができました。また、これから先も日本舞踊と他の芸能芸術とのコラボレーションでたくさん「面白いこと」が生まれるのではないかという希望も生まれました。コロナに打ち勝つためにも大変有意義な会になったと思います。

日本舞踊の魅力を伝えるために

 日本舞踊の魅力は動きや舞台、衣装の美しさはもちろんですが、年齢・性別問わず様々な人物になれることです。また、日本舞踊は何歳からでも始められます。そのような日本舞踊の魅力をたくさんの方に知ってもらうために、もっといろいろ機会を作っていかなければと思っています。現在文連で、ばら祭や秋の芸能大会に出演していますので、興味のある方は、ぜひ見に来て欲しいです。
 その他にも、日本舞踊を見てもらうために、何か新しいことをしなければと考えています。それにはまず、私自身が古典舞踊をしっかり勉強し、きちんと伝統を守ることが大切だと思います。踊りの基礎は同じなので、歌謡曲やJ-POPに合わせてでも踊れると思いますし、もっと多様なジャンルとも一緒にできると思います。
 日本舞踊の未来を守るためにも、出来ることから少しずつやって行きたいと思います。

■ PROFILE
1952年生。広島市出身。藤間勘利美師に師事し、藤間流藤間勘右衞門(尾上松緑)家元の日本舞踊を習う。1987年自身の会を発足。2020年、女性として初めて福山文化連盟会長に就任。「藤間流妃利美の会」会主。

■ SHOP DATA
藤間流妃利美の会
福山市多治米町4-34-17
TEL:084-953-0996

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