【異業種リレーの「わ」No.729 】「踊りで表現する素晴らしさを」

INTERVIEWEE No.729
PRESENTS DANCE STUDIO (プレゼンツ ダンス スタジオ)共同代表
バレエ講師 福永 千晴 さん(38)

本通にダンス教室を開く

 福山本通商店街のスタジオで、東京を拠点にダンサーとして活動する妹とダンス教室をしています。名前は、「プレゼンツ ダンス スタジオ」。ここでダンスの楽しさ、表現することの素晴らしさを伝えていこうと、二人で考えて名付けました。
 スタジオを持ったのは、妹が自身のダンスレッスン開講のために福山で借りていた貸スタジオが、近頃のダンスブームで空きが出にくくなってしまったから。私はほかのバレエ教室でレッスンを受け持っていましたが、以前から、私がバレエ、妹がダンスを一緒に教える教室ができたらいいねと話していたことや、祖父母が営んでいた店の跡が残る実家のリフォーム計画が浮上していたこともあり、空き店舗をスタジオに変えて、姉妹でダンス教室を開くことにしたんです。別々に活動していた私たちですが、念願が叶い、今実家であるこの場所で、一緒にダンスを教えています。

踊ることに目覚め

 私がバレエを習い始めたのは4歳です。お遊戯になると張り切る姿に、「踊りを習わせるといい」と先生が母に助言してくださって。それで、バレエ経験者の母がバレエの体験に連れて行ってくれたのですが、跳んだり回ったりするのが、楽しくて楽しくて。その場で通いたいと言ったほど、一瞬にしてとりこになってしまったんです。
 それからずっとバレエに関わり続けているのですが、今の指導にも繋がる転機といえば、短大で表現するバレエに出会ったこと。バレエ教室では、良い役をいただいた経験もありましたが、自由に踊ってと言われたとき、型で踊ることしか経験の無かった私にはそれができなかったんです。踊りには基礎の型も大切ですが、ダンサーとして評価されるにはどれだけ自分の表現ができるかも重要なんです。今、私のレッスンでは、邦楽に合わせるなどバレエの型にはまらないパートも加え、踊る楽しさを分かち合い、踊りで自分の感性を表現することを通じて、自信が持てる子になってもらえたらと指導しています。

バレエが持つ力

 ダンスにはたくさんのジャンルがあるのですが、全てのダンスの基礎となるのがバレエです。立つ姿勢、バランス、回転などを教えますが、これが体幹強化にとても良く、ケガをしにくい体づくりにも有効です。大人にとっては、アンチエイジングにも繋がります。まずは、鏡に慣れることからでも大丈夫。レッスンは、幼児から大人のストレッチクラスまであるので、気軽に体験して欲しいですね。母も受付を手伝ってくれていますし、家族ぐるみのアットホームな雰囲気も気に入っていただけると嬉しいです。
 今後の目標は、ダンスレッスンのジャンルを増やして、いろんなダンスが習える教室にしていくことです。発表会も定期的に行って、人前で踊ることの特別感や達成感を体験させてあげたいですね。

■ PROFILE
1982年生。福山市出身。短大でミュージカルを専攻後、上京。バレエを中心に指導、舞台活動を行う。結婚・出産を機に帰福し、福山でのレッスンを開始。2019年、3歳下の妹・AKIKOさんと「PRESENTS DANCE STUDIO」を立ち上げる

■ SHOP DATA
PRESENTS DANCE STUDIO(プレゼンツ ダンス スタジオ)
広島県福山市今町3-20
presents.dance@gmail.com

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