INTERVIEW No.857
株式会社カルコ
代表取締役 竹之下 裕哉 さん(42)
カルコの由来と概要
「カルコ」とは、大工が直線を引くために使用する「墨つぼ」の糸の先にある三角形のピン(針)の名称です。2021年の会社設立にあたり、社員一人ひとりの歩いた道が真っ直ぐに続いていくようにとの願いを込めて名付けました。
庭木の剪定、樹木の伐採、草刈りを中心に、個人宅だけでなく、インフラ施設である送電線や鉄塔周辺、あるいは土砂災害対策としての樹木伐採と整備も行なっています。近年は、相続した実家の庭や山の樹木伐採を依頼される方が増え、年間100件を超えています。神社の御神木、学校の記念樹などのご依頼も受けました。
一昨年まで仕事の比率は、民間8対公共2の割合でしたが、公共事業の拡張を図り、昨年ベースでは民間4対公共6に逆転。季節を問わず仕事量が安定しました。
自社施工100%と技術力
現在、社員は7人。剪定では社員一人ひとりが技術力を身に付けてきており、庭木の剪定のみならず、果樹やバラの剪定もしています。松などの繊細な剪定は、自社基準をクリアした3人のみが行なっています。
また、高さが20mもあるような樹木の伐採では、ツリーイングの技術を使いながら、チェンソーを持って登ります。樹木医が樹上作業を安全に行うために使われてきた技術で、社内に練習場を設け、技術と安全性を確保しています。しんどい仕事ではありますが、降りた時の達成感、安堵感、やりがいがあってしびれますよ。
そうした努力の甲斐あって、100%自社施工できるのが売りです。中間マージンもないので、安売りこそしませんが、料金は抑えられているかと思います。自分が見積に行って、「なぜこの金額なのか、こういう機械を使ってこれだけ時間がかかるから、これだけ必要です」と説明ができる適正料金を心がけています。おかげさまで剪定のお客様は、毎年リピートしていただいています。
発展しながら社員を応援
私はこれまで、大学を出て営業一筋。前職は人材派遣・介護施設運営・飲食業の㈱Life Terraceの共同代表でした。出雲大社でチョコレート店を展開する「沖野上ブルーカカオ」の運営でご存知の方もいらっしゃるかと思います。
その頃から伐採や剪定の仕事をしており、しっかりと技術を向上させてから1本に絞ってカルコを立ち上げた形です。最近、庭木の伐採と相性の良い解体業に着手しました。今後は宅建の資格を活かし、「キレイ」を入口に、ゆくゆくは必要な方に「使ってもらう」不動産事業にもつなげたい考えです。
内部的には、社員が働きやすく居心地が良い、ストレスフリーな会社を作り上げていきます。技術を伸ばしたい人、独立志向の人、目標はそれぞれかと思いますが、経験の有無、男女を問わず一緒に働く人を求め、応援していきます。
■ PROFILE
1982年生まれ。三原市出身。沖野上ブルーカカオを運営する(株)ライフテラス共同代表を経て、(株)カルコを設立。樹木伐採、庭木剪定のほか、解体も手がけるなど事業を拡大中
■ SHOP DATA
株式会社カルコ
広島県福山市引野町1135-1
TEL:084-999-6986
https://www.fukuyama-niwaki.com
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