Vol.18 下肢静脈瘤とその治療について―網目状静脈瘤とくもの巣状静脈瘤―

Q. “網目状静脈瘤”とはどんな病気ですか?

A. 網目状静脈瘤は、皮下の浅いところにある、経2〜3㎜の細い静脈(皮下静脈)が拡張した静脈瘤です。網の目のような形状を示すことからこのように呼ばれます。膝の裏側などにできやすく、血管が青く、網の目のように浮き上がってみえます。若い人でもよく見ると、この静脈瘤がみられることがあります。細くて症状がなくても、美容的な目的で受診する方が少なくありません。網目状静脈瘤は、くもの巣状静脈瘤などと交通することが多くあります。

網目状静脈瘤

Q. “くもの巣状静脈瘤”はどんな病気ですか?

A. くもの巣状静脈瘤は、皮膚に近い(真皮内)ところを走る経1.0㎜以下のごく細い静脈が拡張した静脈瘤で、他の種類の静脈瘤と混在していることもあります。通常は、赤紫色の血管がくもの巣のように放射状に浮き上がってくることからこのように呼ばれます。治療が可能ですが、美容的な意味合いが強く、放置されることもあります。

くもの巣状静脈瘤

Q. “網目状静脈瘤” や“くもの巣状静脈瘤”には、どんな治療をするのですか。

A. 主に“硬化療法”が行われます。硬化療法とは、治療用薬液(硬化剤)を静脈瘤内に注入して静脈を塞ぎ、圧迫する方法です。硬化剤によって血管の壁(内皮)が傷害され、血栓で閉じられて、やがて線維化し退縮します。静脈瘤の硬化療法というと、変わった治療法、あまり効かない、などのイメージがあるようです。しかし、“フォーム硬化療法”の登場によりそのイメージはがらりと変わりました。
 フォーム硬化療法とは、硬化剤を空気と混合して、泡状(フォーム:foam)にして使用する硬化療法です。従来の、薬液をそのまま注入する“液状硬化療法”と比べ、非常に良く効きます。“硬化療法”は現在、静脈瘤を専門とする施設ではほとんどフォーム硬化療法を行っています。

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