Vol.33 下肢静脈瘤の皮膚症状について

Q. 下肢静脈瘤による皮膚症状には、どのようなものがあるのですか。

A. 下肢静脈瘤による皮膚症状は、治療をしない限り完治することはなく、足の皮膚に次のような様々な症状が出て、とても多くの人が悩んでおられます。

湿疹・皮膚炎:静脈瘤ができている皮膚や、足首の周辺にかゆみの強い湿疹ができることがあります。薬をつけてもなかなかおさまらず、例え少し良くなったとしても再び症状があらわれます。このように何度も繰り返すことが静脈瘤による湿疹の特徴です。さらに掻き壊すと炎症が起こり、ますます治りにくくなります。

色素沈着:足首やすねの皮膚に茶色や黒褐色の色素沈着が生じます。血液の成分の中に含まれる色素(赤血球の中のヘモグロビンやマクロファージの中のヘモジデリン色素)が、血液がうっ滞した血管からしみ出て皮下組織の中に沈着することにより、皮膚の色が変わってしまうのです。
また血液がうっ滞した血管壁はもろくなるため、ちょっと足をぶつけただけで内出血がおこりやすく、それも、皮膚に色素沈着がおこる原因になります。

潰瘍:静脈の血液循環が悪くなると、皮膚や皮下組織は栄養不足・酸素不足の状態になります。すると皮膚はさらに薄く、弱くなり、ちょっとした刺激で傷ついて炎症を起こし、ただれて潰瘍ができてきます。
潰瘍ができるのは、足首からすねの内側が多く、下肢静脈瘤の治療をしない限り拡がっていきます。潰瘍の周囲の皮膚は硬くなり、色素沈着もひどくなります。

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