Vol.20 人に聞けない 痔の悩みについて

Q. 痔について教えてください

A.  痔は大きく分けて次の3つのタイプに分けられます。

痔核(いぼ痔)…
肛門にいぼができる。内痔核と外痔核がある。

裂肛(切れ痔)…
硬い便などにより肛門の皮膚が切れる。

痔瘻(あな痔)…
細菌感染が原因で、肛門に膿のトンネルができる。

Q. 3つのタイプの症状は?

A.   「内痔核」は、歯状線(皮膚と粘膜の境目)より上のクッション部分にできるいぼ痔で、出血はありますが、軽いうちは痛みません。ひどくなると、排便時に痔核が脱出するようになり、最終的には指で押し込んでも戻らない状態になってしまいます。
 「外痔核」は、歯状線より下の部分がうっ血して大きくなったもので、血栓(血のかたまり)ができると激しく痛みます。
 「裂肛」は、歯状線の下側の皮膚の部分が切れたり裂けたりするもので、排便時に強い痛みと少量の出血があり、排便後もしばらく痛みが続くことがあります。便秘で硬い便や、下痢便が勢いよく通過することで、肛門上皮が切れることも原因になります。
 「痔瘻」は、歯状線の小さなくぼみから大腸菌などの細菌が入り込んで、直腸と肛門の周囲に膿がたまり(肛門周囲膿瘍)、膿を排出するためできたトンネルの状態のことです。高熱や痛みを伴うこともあります。

Q. 痔は手術をしないと治らないのでしょうか。

A.   肛門科を受診した方で手術が必要とされるのは、痔のタイプを問わない平均値で、15〜20%程度です。肛門の周囲は、とても複雑な構造になっており、手術を行ってかえって肛門の機能を損ねてしまうことがあります。このため痔の治療は基本的に保存療法が主になり、生活療法と薬物療法を行います。

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