心筋梗塞について

Q. 心筋梗塞の前兆はありますか?

A. 心筋梗塞は心臓の血管が詰まる病気です。心臓の血管が詰まると、そこから先に血液が流れませんので、その先の心筋が死んでしまいます。症状は、胸に激痛が出て、持続します。

 正常な血管が突然詰まることはありません。血管は、動脈硬化で徐々に細くなっていきます。心臓の血管が細くなって、血流が足りなくなると狭心症になります。安静時はなんともなくても、運動をすると胸が痛くなり、運動を休むと胸痛も治まるといった症状が出ます。これは心筋梗塞の前段階の前兆といえる症状です。

 狭心症の症状は、多くの場合、胸痛ですが、人によっては左肩が痛い、左腕が重い、顎に痛みが出るということもあります。また、寒さにさらされても血管が細くなります。この時も同様の症状が出ます。狭心症で胸痛などの症状が出るのは、心臓の血管がかなり細くなっている状態です。

 この狭心症とは別に、心臓の血管があまり細くなっていない状態でも、急に心筋梗塞になることがあります。血管の膜が破れて血管が詰まった場合です。

 動脈硬化などで、血管に貯まったコレステロールは薄い膜に覆われています。この膜が破れると、中に貯まっていたコレステロールが一気に血管の中に流れ出ます。それがサラサラしているものでしたらそのまま流れていきますが、コレステロールはドロドロして流れていきません。そのため、膜が破れた時に血管が詰まって心筋梗塞になります。この時は、狭心症の症状が出ることはなく、突然、心筋梗塞になります。

 特に家系的にコレステロールの高い人は、血管にコレステロールが貯まりやすいので、若くても血管が詰まって心筋梗塞を起こす危険があります。私もそうではないかと思う人は、早めの受診をおすすめします。

竹本内科循環器科

竹本内科循環器科タケモトナイカジュンカンキカ

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