INTERVIEWEE
低酸素トレーニングスタジオ RECTANGLE(レクトアングル)
マネージャー 杉原 旭彦 さん (35)
柔道整復師が開いた特別なジム
柔道整復師が開いた特別なジム
柔道整復師の国家資格を持つ杉原さんは今年2月、県東部初の低酸素トレーニングスタジオを駅家町に開いた。特殊な装置を使って空気中の酸素を抜いた【低酸素ルーム】は、酸素濃度を通常より約5%低い15・6%で常時キープ。入ってすぐにはわかりにくいが、歩く、走るなどの運動を始めると酸素濃度の違いに気付く。
「室内まるごと、標高2千500mの高地環境です。代謝や心拍数が上がり、平地の3倍の脂肪燃焼効果があるとされます。でも運動のしんどさは3倍ではないので、安心してください。ハードな運動をしなくても30分で十分」と説明する。気圧が平地と同じに保たれている点は実際の高地とは異なり、頭痛をはじめとする高山病リスクはほとんどなく、安全に運動ができるそう。また、特殊な装置で減らした酸素は、隣の【高酸素ルーム】へ送られ、ソファでゆったりと回復できる仕組みだ。
低酸素ルームの利用は、10歳からに設定。「体内酸素量を減らすことで、持久力にも瞬発力にも良いんです。いろんな部活のパフォーマンス向上にも。もちろんダイエットにも利用してください」。早くも結果を出している人がいるとのことで、「目標を持って向き合うのがいいですね」とすすめる。
地域に無いものを提案しよう
10代の頃からスポーツ好きだった杉原さんは、進路を決める際に「プレーヤーでなくとも、誰かを支える立場で関わっていこう」と専門学校に進み、柔道整復師の資格を取得した。
地元接骨院に4年勤めた後に、家業を継ぐために杉原溶接工業所へ。3代目として今も取締役を務めており、同社の事業転換、事業再構築の1つに立ち上げたのが、このレクトアングルになる。「健康ニーズが年々高まり、自分もずっと身体の勉強をしましたし、ジムなら自分のトレーニングもできます。求められているもの、そして自分が求めているもの、さらに地域にないものを作りたい、と考えたんです」と珍しいジムをオープンした経緯を語る。
パフォーマンス向上とケガの予防
ジム内には、通常の酸素濃度の【フィットネスエリア】もあり、厚手のクッションシート(ゴムチップマット)が敷かれている。ダンベルやバランスボール、ストレッチポール、サスペンショントレーニングTRX等があり、他にも更衣室、シャワー室を完備。ビジター利用もできる。杉原さんによるパーソナルトレーニングや高酸素ルームでの施術、肩こり予防コース、腰痛改善コースなど整体メニューも準備した。
「ケガの後、今は運動しないほうがいいのか、リハビリとして鍛えていい段階か、の相談にものります。しっかりアドバイスもしていきますので、目的とするスポーツのパフォーマンス向上の他に、ケガの予防、病気にならない体作りのためにも、まずは気軽に来てみてさいね」と終始穏やかな様子で語っている。
INTERVIEWEE DATA
低酸素トレーニングスタジオ RECTANGLE(レクトアングル)
福山市駅家町下山守277-1
TEL:070-5056-3511