INTERVIEWEE
福山市経済環境局経済部
農林水産課
主事 松山 明香里 さん(25)
直接、市民の声を受ける部署で
高校卒業後すぐ市職員に採用され、直接市民の話を聞く仕事に関わってきた松山さんは、就職前は「まちづくりや文化に携わる仕事をしてみたい」と考えていたが、最初の配属先は子育て支援課(翌年からネウボラ推進課に改称)。「まだ10代で、子育てのことが何もわからないまま、夢中で働きはじめました」。こども医療や児童手当などに携わり、計5年在籍した。
昨年農林水産課へ配属され、水産担当を経て今年から農政担当に。「水産は漁協や漁師さんの応援的な役割で、備後フィッシュを食べようという取り組みにも関わりました」。今は農家支援、集落支援が中心になっており「ルーティーンワークではなく、自分で考えて行動することが求められています」と責任の大きさを感じる。
地産地消キャンペーンを展開中
今、松山さんが力を入れているのが、展開中の「Go!Go!ふくやま地産地消キャンペーン」。市内16店舗の産直市で買い物をすると、抽選で野菜や果物の詰め合わせ、ワイン、神石牛といった豪華賞品が当たるというもの。年々認知度が高まっており、「昨年は7千500人近い応募がありましたが、若い人にも気軽に応募してもらえたらと工夫することにしました」。デジタルスタンプを集めて、特設サイトからすぐ応募できるようにしたのが特徴。また、各会場を周遊して欲しいと考えており、5、8、13ヶ所のスタンプを集めると景品に応募できる仕組みにした。期間は10月31日まで。「これまでの1ヶ月から3ヶ月に延ばしたので、ぜひ巡ってください」。
今に集中、農家以上のプロに
それぞれの産直市のキャンペーンやイベント支援も松山さんの担当。例えばJA福山市川口ふれあい市は、8のつく日にお米のイベント、JA福山市瀬戸ふれあい市は、ぶどうの出荷時期に合わせたイベントなど。「毎週、毎月、盛り上げたいです。私もよく産直市を利用します」。そうPRしながらも「水田維持の支援では、最初の頃は“はぜ”も“あぜ”もわからなかったんです」と恥ずかしそう。最近は、夫の実家で田植えに加わるようになり、自分も農家の一員になってきたという。「色々と知らなかったことを勉強できるのが嬉しくて、目の前の仕事に全力集中です。でも、勉強がたくさんある、知らないことがたくさんある状態を抜けて、職員としてしっかりアドバイスできるよう、仕事を極めていくことが目標です」と力を込める。「農家さんよりプロフェッショナルに!」。直接もらった声も仕事にしっかり反映させたいという。
休日はメモしながらの飲食店、カフェ巡りをし、あとで自分で付けたログを眺めるのが趣味とのこと。「福山が好きなんですよね。遠くの店へ行くよりも、福山の全部のお店を制覇したいです」。生産も消費もしっかり把握できそうだ。
INTERVIEWEE DATA
福山市経済環境局経済部 農林水産課
広島県福山市東桜町3-5
TEL:084-928-1032