INTERVIEWEE
買取専門店 Leir Riche(レイアリッシェ)
代表 岡田 輝昭さん(51)
多治米、神辺、新市に出店
ブランド品や金プラチナばかりか、使いかけの化粧品・香水、ジャンク時計に至るまで幅広く買い取るレイア リッシェ。コロナ禍で対面による買取が淘汰される中、反対に、良心的な価格で買ってもらえると評判が評判を呼び、福山で2015年に誕生したこの店が、早くも3店舗に拡大した。
代表は、尾道市出身で、元 大手精密機械メーカーの営業マンとして活躍した岡田さん。30代後半の脱サラ後、ブランドや貴金属の真贋ノウハウを身に付け資格を取得すると、ギリシャ語で《少しだけリッチな気分に》という意味を込めて店を立ち上げた。丸1日休むことはないという多忙な7年間を、30分瞑想という質の良いリフレッシュで駆け抜けて来た。
独自の強みと売り時について
強みは、独自に開拓した海外ルート。「ユーズド イン ジャパンの価値」を見出し、備後地区唯一の希少なシステムで、消耗品の使いかけまで価値に変えていく手腕の持ち主だ。例えば、使いかけのファンデーションや口紅なら、日本人のお眼鏡にかなった、という証でもあり、新品はもちろん使いかけでも買い取れるという。さらには粗品でもらったタオルや景品のような物にも値が付く。
貴金属は今、相場的にもちろんウリ。ただ明日は? 1週間後は? と売る側としては気になるところ。岡田さんは「変動がありますが、まず買われた時よりずっと高いでしょう。売ろうと思ったときに何店舗か回ってみて、一番高い値のところへ売る。これがベスト」と言う。こんなアドバイスができるのも、買取価格を比べて戻って来てくれる自信があるからかも。「地元密着で何度も来てくれる人もいて、人と人との繋がりを大事にしています。ときには高く買いすぎた…と後悔することもあるんですが、クチコミ料と思うことにしています」と笑う。
捨てる前に思い出して
最近、特に力を入れている事業がある。1つは備後全域に及ぶ、福山初の出張買取方法で、玄関先や非対面に対応した査定をしてもらえると好評。もう1つは、遺品整理士・遺品査定士の資格を活かした遺品整理。もちろん断捨離や空き家問題の力にもなってくれる。「この部屋の中に、買い取ってもらえるものはある?みたいな、処分前のご相談も喜んで」。
さらには、よそで買い取ってもらえなかった、ネットに出品しても売れなかった…そんな時も頼ってほしいという。「捨てたら¥0ですからね。その前に声をかけてください。私自身が当初はこれは無理だろう、と思っていた物が、今では現金化できるなど、イケる面白さを実感しているところなので、遠慮なく問い合わせていただけたら」。次の出店も描きながら「人の目と経験値が問われる仕事。しっかりとした人材を育てるところから」と堅実に歩を進めている。
INTERVIEWEE DATA
買取専門店 Leir Riche(レイアリッシェ)
【新市店】福山市新市町新市80-1
TEL:0120-228-664(3店舗共通)