INTERVIEWEE
福山整骨院 ハローズ新涯店(ふくやませいこついん はろーずしんがいてん)
役職 川野 大貴 さん(24)
プレーヤーから応援する立場へ
「子どもの頃から野球ばかりしてきました」。福山整骨院の川野院長は春日台出身。小学6年生のとき、全国準優勝を経験し、中学も野球部、近大附属福山高校ではキャプテン。広島市内の医療専門学校へ進学したのは「ヒジの骨折、腰椎分離症などで悩んだとき、病院やトレーナーにお世話になったから縁もありますが、野球が強い学校に行きたい、というのが一番の理由でした」。
そこでカープ2軍や企業球団と対戦することも多く、「こんなすごい人でもプロとしては難しいという現実にも直面しました」。それまでの「自分から野球を取ったら何が残る?」から、いつしか「プレーしなくても野球を側面からでも応援したいに変わっていて…必死で勉強して柔道整復師の国家資格を取得しました」。卒業後は、広島市内の整骨院に勤務。「患者さんからたくさんのありがとうの言葉と笑顔をもらい、どんどん仕事のやりがいが増えました」。
痛みにも、美と健康にも迫る
だが「もっと選手たちを直接応援したい。資格をいかしてスポーツトレーナーの道へ進もうか…」。そんな気持ちも高まっていた矢先、三原に本店を持つ整骨院から、福山の開院を任せるという申し出があり、思わぬタイミングで故郷に帰ってきた。
開院は今年7月22日。キッズルームを備えており、産後の骨盤調整に来るママ&ベビーにも人気のほか、背骨周りの深層筋を集中的に緩めながら骨格矯正と組み合わせ、内臓にまでアプローチしていくOMJ(内臓・筋肉・関節)バランス調整が特徴。「マッサージしたときだけ心地良いのではなく、痛みと縁がない体を目指します」。また、「30分で1万回腹筋したのと同じ運動量の医療器を使い、寝ているだけで引き締まる」メニューも準備し、「整骨院は美や健康を叶えるための、もっと身近な場所と思ってもらえたら」と訴える。
トレーナーとして選手を支える
現在、母校の野球部トレーナーも務める。「ケガで辛いのは、学校生活という限られた時間しかないのに、何もできない焦り。選手ができる運動を考え、身体能力を維持・向上させながら治すようにしています」と、後輩たちを心身両面で見守る。川野さんの院では、競技種目に関わらず、こうしたアスリートをも支えている。
オフは市内の野球チームに所属。「福山に戻り、色々な願いが叶いました。職業的なプレーヤーだったら、今の仕事や仲間にも出会えませんでしたね」。語りながら、自分の立ち位置が変わってきたことを改めて実感した様子だ。ここ数年、ようやく坊主じゃなくなったという髪を示しながら人懐こいフルスマイルを見せ、「もっともっと学び続けて、幅広い年代の方を支えます」。この仕事への全力投球を語る。
INTERVIEWEE DATA
福山整骨院 ハローズ新涯店(ふくやませいこついん はろーずしんがいてん)
広島県福山市新涯町3-20-3
TEL:084-982-8813