Vol.40 巻き爪と 陥入爪について

Q. 陥入爪(かんにゅうそう)と巻き爪の違いについて教えてください。

A. 陥入爪とは、爪の端が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態です。一方、巻き爪は遺伝的素因や生活習慣などにより爪が過度に横方向に巻いた状態をいいます。巻き爪は陥入爪の原因の一つになり得ますが、爪郭炎(そうかくえん)を伴わない巻き爪は多数存在します。
 爪郭炎とは、爪の周りが赤くなり、腫れて痛みを伴う状態です。

Q. どんな症状があるのですか。

A. 炎症により爪の周囲が赤く腫れ、悪化すると、発赤が強くなり浸出液を伴います。また、出血しやすく悪臭がある肉芽(にくげ)が形成されることもあります。肉芽とは、皮膚にできた傷の部分に、その傷を治すために盛り上がってできる軟部組織の塊です(画像参照)。歩行障害などの症状で受診することが多く、深爪や窮屈な靴・外傷等の外的要因による圧迫などが原因になります。

陥入爪

Q. どんな治療をするのですか。

A. ただ爪が巻いているだけで、痛みなどの症状がない人は、美容的な問題は別にして、治療の必要がないことが大半です。軽症の陥入爪は、抗菌薬内服や外用薬の塗布、またテープ法などの簡単な方法で治癒します。

巻き爪

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