【共生型デイサービス からふる/古谷 勇二】ー 互いに支え合い人生を彩る役割 ー 家庭的な雰囲気の共生型デイ

INTERVIEWEE
共生型デイサービス からふる
管理者 古谷 勇二 さん(46)

注目される全年齢層のコミュニティ

小学生からの放課後等デイサービスと、18歳以上が対象の生活介護、高齢者の通所介護を1ヶ所に集約した「からふる」は、昨年4月のオープン。全年齢層のコミュニティができることで、それぞれの生きがい、やりがい、相手を思いやる気持ちなどが広がると、近年注目を集める共生型デイサービスだ。
7年ほど前に始まった新しい制度になり、市内にまだ10軒弱。しかも、障がい者か高齢者どちらかがメインになっている施設が多く、からふるのように同時スタートした施設は稀。管理者で介護福祉士、生活相談員の古谷さんは「募集も同時で、子どもと高齢者の人数のバランスもよく、こんな家庭的な雰囲気は、他ではなかなか無いですね」と語る。

みんなが誰かの役に立つ生き甲斐を

少人数制の落ち着いた個別ケアが中心で、全年齢がふれあうのは15時半〜16時半の〝おやつの時間〟。夏休みなどの長期休暇はしっかり関わる。「子どもが折り紙を教わったり、反対に高齢者が立ち上がる時、子どもが自然に手を差し出したり。何かしてあげようという気持ちがお互いに芽生え、高齢者は孫のような子どもにアドバイスするなど自信につながって明るく元気になられます」。生活介護の方の中には、同施設のヘルパー助手として人の役に立つことを実感しながら過ごす人もいる。
こうした、まだ珍しい制度を運営する古谷さんの前職は、高齢者施設で6年、障がい者施設で12年勤めた福祉現場のスペシャリスト。「両方を経験したことで、もっと誰かの役に立ち、多くの方の人生を彩りたいとの思いが募って、からふるを始めました」。からふるが、放課後等デイサービスの子が18歳になって生活介護に移行しても、障がいを持つ方が65歳を過ぎて介護サービスに変わっても対応でき、一生を支えられる施設であることも、環境が変わるストレスに敏感な人たちへの強みと考えた。
起業後は仕事好きもあって、私的な時間が激減。「妻に家を任せっきりにしているので、たまの休みには、コーヒーを飲みに誘うとか、買い物で荷物を持つとか、感謝を伝えるようになりました」。家庭にも変化が生まれたという。

必要とされる方向へ

今後は、生活介護の人も高齢者も、「仕事」は最大の機能訓練と考え、「仕事」で工賃がもらえる仕組みを、地元企業と連携して増やしたい考え。また、職員に保育士や介護福祉士、看護師と心強いプロが在籍中だが、さらに増員してショートステイや多機能型施設、障がい者のグループホームまで視野に入れる。今年4月からは、利用者の声を受けて土曜と祝日も開所。「施設内にはいつも笑顔があり、やってよかったと思います。これからも、必要とされている方向へ手を伸ばします」と情報感度も高めている。

INTERVIEWEE DATA
共生型デイサービス からふる
福山市清水ヶ丘19-10
TEL:084-917-3150
インスタ/@colorful.irodori
ホームページ/https://irodori-colorful.com

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